虫歯と歯周病はほぼ100パーセント予防出来る!?

おはようございます。

世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前の壱岐です。

以前のブログにも載せた事がありますが今、日本人が歯を失う原因ランキング1位と、2位はダントツで歯周病と虫歯です。

しかし、予防の大家であるスウェーデンのアクセルソン先生や日本の予防歯科の第一人者、日吉歯科(山形)の熊谷先生の30年に及ぶ研究によると虫歯と歯周病はしっかりとしたメインテナンスを行えばほぼ100パーセントの確率で予防出来ると言うのです。

実際に予防の発達した国スウェーデンでは歯の喪失理由第1位が歯が割れてしまうという理由で虫歯や歯周病はその後に来ます。

しかし、今の日本の歯科医療の現状ではこの『しっかりとしたメインテナンス』というのがほとんどの歯医者で行われていないという事です。

私も実感しますが、定期的に歯医者に通っている人ほど口の中がボロボロというのが実際のところなんです。

これは不思議な事ですよね?

これは

歯科医院に行ったら必要のない、つまり削らなくても良い歯を虫歯と言われ、削ってしまう。

歯科医師自体が正しい予防に対する情報を患者さんに伝えてない。

などなど様々な理由があります。

正しい歯科医院選びが本当に重要なんです。患者さんのデータを細かくとるのは最低条件です。

たくさんの情報があるからこそ適切な処置、予防が出来るんです。

・お口の中の写真をたくさん撮る

・唾液検査をしてくれる

・クリーニングの前に必ず歯周病の検査をしている

・そのデータを見せてくれて、説明してくれる

など良い歯科医院を選ぶポイントになるんじゃないかと思います。

是非参考にしてみて下さい!!

メインテナンスの重要性

おはようございます!!

山形より投稿しております。世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前の壱岐です。

昨日は雪の影響で羽田へ折り返すかもしれないと言われていた飛行機も無事庄内空港に着き、1日目のセミナーを受講する事が出来ました。

東京、大阪、愛知、三重などなど本当に様々な場所からドクター、衛生士さんなどが集まっていました。

そして直接日吉歯科の熊谷先生のお話を伺って改めてメインテナンスの重要性を確認する事が出来ました。酒田市の人口か11万人いる中で定期的に日吉歯科にメインテナンスに来てる人が18,000人いるとおっしゃってました。昨日言っていた数字より本当はもっと多かったです。

日本で歯を失う原因ランキング1位、2位の虫歯と歯周病に関してですが、スウェーデンのアクセルソン先生の30年間にわたる追跡研究の結果、しっかりとメインテナンスをしていればほぼ完璧に予防出来るというのです。

熊谷先生もはっきりとおっしゃってました。

なんとスウェーデンでは歯を失うランキング一位は歯根破折だそうです。虫歯と歯周病は日本みたいに多くないそうで、大学でも総義歯(総入れ歯)の授業が徐々になくなって来ているそうです。

そこまで歯を失う人がいないというのです。素晴らしいですよね。

80歳を超えても28本(親知らずを入れたら32本)の歯を全て残すというのが目標です。

そして真のメインテナンス『予防』とは

完全に患者さんが虫歯と歯周病の事を理解し、動機付けされていて、『患者さん自らのホームケア』をメインに私たちがそれをサポートしている状態です。

ただ定期的に歯医者に通うだけではダメなんです。

みなさん一人一人が自分のお口の中の状況を理解し、自分のお口に合った個人個人の予防計画のもと『ご自身が主役となり』メインテナンスをしていくというのが大事です。

その為にたくさんのお口の情報をとらせて頂きますし、それを一緒に共有してもらい、理解してもらい、たくさんの科学的根拠をもとにあなただけの予防プログラムをお作り致します。

あなたとあなたの周りの大事な方、そして将来を担う子供たちが虫歯、歯周病のない健康な口腔内をもてるよう全力でサポート致します。

山形へGO!!

おはようございます。

世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前の壱岐です。今日はお休みを頂いてスタッフと山形へ行って来ます!

何をしてくるかと言うと

『日吉歯科診療所』へ勉強会に行ってまいります。

以前にNHKの『プロフェッショナル』という番組やテレビ東京の『カンブリア宮殿』でも特集されていたのでご存知の方もいらっしゃるのではないかと思います。

理事長である熊谷先生は番組内で『私は歯を診てるんではなく患者さんの人生を診ているんだ』とおっしゃっていました。

本当に素晴らしいと思います。

このクリニックは山形の酒田市にある歯科クリニックで酒田市の人口の10分の1の方が通っていると言われています。

すごいですよね!?

何故これほどに患者さんが通いたくなるのかと言うと様々な理由はあると思いますが、

とにかく『予防歯科』に力を注いでいるという事です。

しっかりとしたデータと科学的根拠を元に患者さんの健康な口腔内を保つのです。

当院でもさらに高いレベルで皆様に『予防歯科』を提供出来るよう色々な事を吸収してきたいと思います。

お休みを頂きましてご迷惑をおかけします。

また月曜日より通常業務を開始致しますのでよろしくお願い致します。

歯周病治療の流れ

おはようございます。

世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前の壱岐です。今日は前にさらっと触れた歯周病治療の流れについてお話します。

下の流れは保険の制度の中で治療を行う場合における中等度以上の歯周病の方の患者さんの例です。

1日目、歯周病の検査、深くない部分の歯石の除去

2日目、取りきれていない部分の浅い歯石の除去

                  2週間後

3日目、歯周病の検査(再評価)、深い部分の歯石の除去

4日目〜9日目 、深い部分の歯石の除去

ここで歯石の量などによって3回〜5回かかります。本当に重度の方の場合はそれ以上かかる場合もあります。

                  2週間後

10日目、歯周病の検査(再評価)

ここで問題がなければあとはメインテナンスに入りますし、まだ器具の届かない深い部分に歯石が残っている場合は改めて歯石の除去を行います。

なので

→メインテナンス

→再び歯石の除去

→歯周外科処置

と状態によって変わっていきます。

そして歯石の除去、歯周外科処置をした場合はまた歯茎の治癒を待って再評価していきます。

なので、中等度以上の歯周病の方の場合は少なくとも8回の来院が必要になりますし、歯周病の程度によっては10回、20回とかかる場合もあります。

何故もっと少ない日数で出来ないのかというと大きく2つの理由があります。

1、全体の細菌を一気にとってしまうとその菌が血液の中に入ってしまって敗血症になるリスクがある。

2、保険制度で認められていない

この2つの理由でどうしても時間がかかってしまいます。

もし時間がなくてどうしても短期間で終わらせたい場合は自由診療で行う事も出来ますのでご相談下さい。

そして一番大事なのはその後のメインテナンスです。歯周病は一回治っても放っておくと再発してきてしまいます。一回歯周病が悪くなってしまった人は定期的なメインテナンスが必須になります。

なのでまず歯周病を悪化させない事も重要ですよね。

歯周病はサイレントディジーズ(静かなる病気)と言われ痛みもなくどんどん進行してしまいます。

1つ前にあげた歯周病チェックリストに当てはまる方は是非精密検査をオススメ致します!

歯周病チェックリスト!!

おはようございます。

世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前の壱岐です。今日は前回の続きで歯周病についてです。何故何回も通わなくてはいけないのか、定期的に通わなくてはいけないのかが分かって頂けたと思います。

そこで今日は自分が『歯周病』の時に出やすい症状を列挙致します!!コレに当てはまる方は要注意です!


歯周病が進行している人に出やすい症状

□歯がぐらぐらする

□口臭がする

□自然と歯茎から血が出る

□歯ブラシの時に血が出る

□膿の味がする

□歯ブラシが痛い

□噛むと痛い、違和感がある

□食べ物が詰まるようになってきた

□口の中がネバネバする

□歯茎が腫れている

□歯並びが変わってきた

これらの症状がある方は要注意です!!早めに歯周病治療を本格的に行なっている歯科医院を受診することをオススメ致します。

次回は歯周病の進行についてお話致します。

歯ブラシだけでは防げない!歯周病

おはようございます。

世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前の壱岐です。今日は歯周病について。

当院に来て頂く歯周病患者さんの中でたまに聞くのが「ちゃんと3ヶ月〜半年に一回は歯医者さんに通っていたのに」というセリフです。

これは不思議ですよね?ちゃんと歯医者さんに通っていたのに歯周病が進行してしまっているんです。これには大きく分けて2つの理由があります。

1、一旦は良くなったけれどもその後のメインテナンスがうまくいかなかった場合

2、そもそも歯周病の治療がしっかり行われていない場合

まず、1の場合ですが、しっかりと歯周病治療が行われていたのにまた悪くなってしまうことがあります。それは何故かというと歯周病が一度進んでしまった部位というのはとても再発しやすいからです。一回歯周病が進んでしまった部位の歯茎は炎症に弱く、健康な歯茎に比べてとてもプラーク(歯垢)への抵抗性が落ちてしまっています。なのでしっかりとしたこまめなメインテナンスが必要ですし、ご自身でのブラッシングも健全な歯周組織に比べてかなり難しいです。

◯ブラッシングもしづらい

◯プラークにも弱い

この2つの理由により再発しやすいのです。なのでしっかりとした歯周病治療の後は綿密なブラッシング指導、短いスパンでのメインテナンスが必要になります。

次に2のそもそも歯周病治療がしっかりとされていないという事実です。皆さんは歯医者に行って「クリーニング」が1、2回で終わるものだとは思っていませんか!?それは歯周病が全くなく、定期的にしっかりメインテナンスを行なっている方の場合のみです。歯周病がある程度進行してしまっている方の場合は日本の保険のシステム通りに進んでいこうとすると最低9回は通院が必要ですし、重度の方はさらに通院が必要になる場合も多いです。

皆さんが普段行なっている1、2回で終わっているクリーニングというのは歯茎の上の歯石(細菌の塊)を取っているにすぎません。もちろんこれでもある程度改善はしますが、歯周病の治癒には程遠い状態です。一番大事なのは歯茎の中の方に住み着いている細菌たちを、取り除く事が重要なのです。ここには歯茎の上にいる細菌より毒性の強いたちの悪い細菌がたくさんいます。この細菌を取らないと絶対に歯周病は治りません。

なので、ちゃんとした治療を行う場合は

検査   →

歯茎の上の歯石の除去   →

検査   →

歯茎の中の歯石の除去   →

検査

という流れになります。

そしてこの歯茎の中の歯石は頑固にこびりついてるので歯ブラシでは取れませんし、クリニックで専用の道具を使っても例えば1時間で全てを取り除くのは不可能ですし、日本の保険のシステムでは認められていません。なので多くは6ブロックに分けて除去します。そうすると回数がどうしてもかかってしまいます。 この事は歯科医院でもほとんど説明がされていなかったり、実際そこまでの治療を行なっているクリニックも少ないのが現状です。重度歯周病の方の場合は手術を行なっていく場合もありますが一般開業医でこのオペまでやるクリニックは2パーセントくらいと言われています。100件歯科医院を見ても2件だけなんです。

さらに、歯周病は他の虫歯とかのお口の中で起きる疾患と異なり慢性的な疾患なので治療にも時間がかかります。例えば糖尿病の治療の為に何回も病院に通いますし、その後の安定のためにも通い続けますよね?それと、同じです。

これが歯周病がちゃんと歯医者に通っていても進行してしまう原因です。今CMなどで歯周病の事をやっていますが最後に必ず歯科医院に行きましょうと言っていると思います。歯ブラシだけでは治らないからなんです。

歯周病は痛みなく進行し、気づいた時には進んでしまっている事がありますし、治療→メインテナンスも長期的に必要な病気です。

歯周病の時に出やすい症状については次回のブログで書きます!是非チェックして当てはまる内容がある方は検診を受けてみて下さい!

一生自分の歯で噛む為の3本の柱!!!

おはようございます。

世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前の壱岐聰一郎です。今日はお口の中を健康に保つ為の3本の柱についてお話致します。

この3つをしっかりケア、もしくは治療してあげれば安定した状態を保ち続ける事ができます。

まず1つ目は『虫歯』です。虫歯は歯を失う原因第2位です。みなさんも虫歯には特に気をつけていらっしゃるのではないでしょうか?

そして2つ目は『歯周病』です。歯周病は歯を失う原因第1位です。痛みなく進行してしまい痛くなったり、揺れてきたり症状が出てきた時にはかなり悪い状態になってしまっている事が多いです。

そして3つ目は『噛み合わせ』なんです。上のグラフには噛み合わせで歯を失ったとは書いていませんが、実は虫歯、歯周病によって歯を失ってしまうも歯が折れて歯を失ってしまうのも『噛み合わせ』が原因していることも多いのです。

虫歯であれば一本だけの歯にすごく負担がかかっていればその歯に小さなヒビが入ってしまったり歯が欠けたりしたところから虫歯の細菌が飛び込み虫歯を悪化させているケースもあります。

歯周病であれば噛み合わせが安定してないと治療がうまくいかないですし、良くない噛み合わせをしているところだけ局所的に一気に歯周病が進んでしまう事も良くあります。

そして以前に神経をとって被せ物をしてもらった場合、その歯がしっかり合っていないと突然バキッと折れてしまい歯を抜くことになってしまう事もあります。

つまり

歯を失う第1位、第2位、第3位の全てに『噛み合わせ、咬合』が関わっているのです。さらに噛み合わせが悪いとこの3つに問題が起きなくても顎関節に異常をきたすこともあります。

このようにこの3つの全てを安定させる事が永く健康に保つ秘訣なのです。

虫歯、歯周病というのは虫歯菌、歯周病菌などの『細菌との戦い』です。細菌のコントロールをしっかりとしていく事が重要です。これは当院では様々なデータをとり予防、もしくは治療を行って参ります。

噛み合わせというのは日々の噛む力のコントロールです。噛み合わせの治療についてはホームページにも書いてありますので是非ご覧下さい。自分の噛み合わせのチェックリストもあるので是非試してみて下さい!!同じ歯を何度も治療している。なんとなく噛み合わせが悪い気がする。矯正治療をした事がある。というかたは要注意です!!!

何か問題があって、つまり何らかの症状があって来院される方のほとんどは虫歯、歯周病、噛み合わせ、この3つのどれかに問題がある事が多いです。つまり何らかの問題がご自身の弱い部分に出てくるのです。なのでご自身がまず『虫歯タイプ』『歯周病タイプ』『噛み合わせタイプ』『複合タイプ』なのかを知り治療をスタートしていく事が大事です。しっかりとした検査を行い自分自身のタイプを確認してみて下さい!!

歯磨き大好き日本人。なのに虫歯が多いのは何故!?

おはようございます。世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前の壱岐です。

厚生省が行った調査によると毎日歯を磨く人の割合は95%、その中でも1日2回磨くという人は73%とかなり高いです。

しかし、こんなに歯を磨くのが好きな国民なのに虫歯の数は先進国の中でも最も多い国の1つに上がっています。30代で虫歯の数は10本を超え、45歳前後で虫歯の数は全28本(親知らずを除く)のうち半分を超えているそうです。

ではこれは何故なのでしょうか!?

これが日本の医療の矛盾なのです。幼い頃に歯医者に行って痛い、怖い思いをして歯を削り、プラスチックの白い樹脂や、銀歯を詰めてもらった記憶はないですか!?

実はこれが落とし穴なのです。

銀歯を入れてもらってしっかり治してもらったと思ってはいませんか??

実はその歯の虫歯は完全に『治癒』したわけではありません。虫歯菌はまたその銀歯の下に出来て来るのです。

保健治療で国から指定されている金属『金銀パラジウム合金』は合金の半分が銀で出来ているのでお口の中で錆びてきますし、銀の柔らかさを補う為に入れているパラジウムも多くの方にアレルギー反応が出るとヨーロッパの国の中では使用を禁止している国もあるくらいのもので世界的にもほとんど使われなくなってきており今はほぼ日本だけでつかわれている状態です。

つまり、その錆びにの間からまた虫歯(二次カリエス)が出来てしまうのです。

なので、まずは当たり前の様にされてきた歯を削る治療というのをなくしていかなければなりません。もちろん、私たちも深くなってしまった虫歯は削る他ありません。なので虫歯が深くなる前にしっかり『予防』をしてそれ以上進行させない様にすることが重要です。

そしてもし削らなくてはいけなくなってしまった歯には高い精度で、お口の中で劣化をし辛い材料で治してあげることが重要です!!

『予防歯科』と『精密診療』がとても大事です!!

歯の健康への意識

おはようございます。


世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前の壱岐聰一郎です。今日は日本人の口腔健康について面白い調査があったので、ご紹介致します。

それはパナソニック(株)の社内で行われた調査で30代〜50代のビジネスマンに「歯とオーラルケアに関する意識調査」というものです。

『虫歯が無くても歯医者に行きますか?』の問いにある、ややあると、「ある」と答えた人は

アメリカ人   76%

日本人           36%

『自分の歯の健康に自信がありますか?』の問いに「ある」と答えた人は

アメリカ人  85%以上

日本人          30%未満

とどちらも大きな開きがあります。

もちろん国民性、医療制度など多くの要素があるので一概には言えませんが全体として予防への意識は低いと言えるのではないでしょうか!?

また、歯へ年間の投資は

アメリカ人   36000円

日本人           6000円

とまたも大きく異なります。これはアメリカの治療費が高く、日本が保険が効くからではなく『予防』に費用を投じてるからなんです。

やはり個人の歯を守る最大の要因はやはり『自分の意識』です。

そして、まず歯科医院へ行きご自身のお口の中がどのような状態なのかを知ることがとても大事です。

今の状態を知り、その中で自分のリスクを知ることでより効果的に『予防歯科』が行えます。

是非一度ご相談下さい!!!!

奥歯の役割

おはようございます。

世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前の壱岐です。

今回は奥歯、6歳臼歯の重要性についてお話致します。6歳臼歯は文字通り6歳前後に子供の歯の奥から歯ぐきを突き破って抜け変わることなく一番最初に生えてくる大人の歯です。

つまり、子供の歯の噛み合わせを大人の歯の噛み合わせに移行する最初のポイントなのです。

まずここの2つの歯が噛み合い、その前の歯たちが順番に入れ替わって大人の歯の噛み合わせが出来てきます。

6歳臼歯は上のはで3つの根っこ、下の歯で2つの根っこ(もちろん例外はありますが)から出来ています。これはテーブルや丸イスなどを想像してもらうと分かりやすいと思いますが上からの垂直的な力にとても強く出来ているのです。逆に横からの力にはあまり強くなく、私達歯科医師も奥歯を抜歯する際は左右に揺らして抜いていきます。


つまり、奥歯は縦からの力には強いが、横からの力には弱いのです。以前のブログで犬歯の話をしましたが理想的な噛み合わせの人は夜間にかかる横からの噛み合わせの力を犬歯が守ってくれています。

しかし逆に「ぐっ」と噛む時、上からの力がかかる時はこの6歳臼歯が大黒柱となり根っこが一個しかない前の歯たちを守ってくれているのです。

もちろん例外はありますが、基本的に歯科治療は奥歯から治す事が多いです。これは最初に奥歯を治してしっかりした噛み合わせを確立してから前歯を治した方が前歯へかかる負担が少なく良くもつからです。

もちろん奥歯が、なくなってしまった場合は奥歯を作らなくてはなりません。歯がなくてもご飯は食べれるよという患者さんもいらっしゃいますが、奥歯がないと前の歯に負担がかかり全体的に崩壊して行ってしまう可能性が高いです。長い目で見てしっかり噛めるように治療をすることが重要です。

失ってしまった奥歯を治す方法は大きく分けて3つ

入れ歯

ブリッジ

インプラント

です。

どの方法でも良いですがしっかり噛み合わせの力を支える奥歯を作ることが重要です!!!また噛み合わせがないと噛み合わせのバランスが崩れ、全身のバランスも崩れていきます。

どんな状態になっている方でも諦めないで下さい。必ずご自身に合ったゴールがあります。是非ご相談下さい。