2023年 3月 の投稿一覧

お子さんの歯の本数は足りてますか?

こんにちは、今回は生まれつき歯の本数が足りない先天性欠如についてです。

■本来あるべき永久歯のない子が増えている
3歳くらいで完成するといわれる乳歯の歯並び。乳歯がすべて生えそろうと、口の中には20本の歯が並ぶことになります。
それが6歳から12歳くらいにかけてあごの成長とともに永久歯へと生えかわり、親知らずを除くと28本の歯並びに。永久歯に生えかわるスピードには個人差があるため、人より1~2年遅くても早くても心配無用ですが、乳歯がいつまでも残っている場合は注意が必要です。
というのも乳歯は、あごの骨の中で育ってくる永久歯の歯胚(しはい/永久歯の芽)に押されるかたちで歯の根が吸収されて短くなり、やがて抜け落ちるため。つまり、いつまでも乳歯が残っているということは、乳歯の下に本来あるべき永久歯がない可能性があるわけです。このように、永久歯が生まれながらにない場合を「先天性欠如」といいます。
ヨーロッパ矯正歯科学会が2006年に調べたところ、この先天性欠如は近年増加傾向にあるという結果が出ています。
■前から2番目・5番目の永久歯が足りないケースが多い
では、どのくらいの子どもに先天性欠如があるのでしょうか。
日本小児歯科学会が2007~2008年にかけて行った全国調査「永久歯先天欠如の発生頻度に関する調査研究」をみると、歯科を受診した7歳以上の子ども1万5,544人(男子7,502名、女子8,042名)のうち、乳歯の先天性欠如があったのは75人(0.5%)、永久歯の先天性欠如があったのは1,568人(10.1%)となっています。
また、永久歯の先天性欠如は男子(9.1%)より女子(11.0%)がわずかに多く、上あごだけに欠如がある場合は2.5%、下あごだけにある場合は5.7%、上下のあご両方にある場合は1.9%。歯の種類別では、前から5番目(第2小臼歯)と前から2番目(側切歯)の欠如が多いという結果が出ています。
■放置すると歯並びが崩れる要因に
永久歯が先天的に欠如していると、大人になっても永久歯が生えるべき場所に乳歯が残ったままになります。
乳歯が残っても、咬み合わせとして機能する分には問題ありませんが、乳歯は永久歯よりエナメル質や象牙質が薄く、歯の根も短いため、残念ながらあまり長持ちはせず、二十歳前後で抜けてしまうことも少なくありません。
そして、抜けた後そのままにしていると、周辺の歯が動いたり倒れこんだりして、歯並びや咬み合わせを崩す要因となってしまうのです。それだけでなく、あごの成長に悪影響を与えたり、顎関節症などにつながったりする可能性も。また、前歯の隙間や乳歯の見た目を気にして社会生活に消極的になるなど、心理面での影響も見逃せません。
先天性欠如歯の本数は、1~2本のことが多いものの、まれに10本以上欠如する場合もあります。そうなる原因として遺伝や全身疾患、薬の副作用などが影響しているのではないかと考えられていますが、現状でははっきり解明されていません。

歯科医院でレントゲンを撮ることで乳歯の時点でも確認することが可能ですので気になる方はご相談ください。

妊婦さんの歯科検診

こんにちは歯科衛生士の伊藤です

妊娠するとホルモンや体調の変化に伴って、妊婦さんの口内環境にも変化が起こります。妊娠するとプロゲステロンやエストロゲンといった女性ホルモンが増加します。

この女性ホルモンは唾液や歯周ポケットから出てくる液体に混ざって、口の中にも侵入しますが、歯周病菌はこの女性ホルモンが大好きです。

女性ホルモンの増加によって歯周病菌の動きが活発になり、歯肉炎が起こりやすくなります。また、体内の免疫力の低下に伴い、歯肉の免疫力も低下します。さらに唾液の分泌量の低下で口の中が乾きやすくなったり、唾液の酸を中和する力が落ちて、口の中が酸性に傾きやすくなったりします。

その結果、歯茎が腫れたり出血したり虫歯になったりと様々な症状が起こってしまうのです。

妊娠中や産後の歯の問題など、気になることは遠慮せずにご相談下さい♪

 

 

くちびると舌の正しい姿勢?!

こんにちは。

歯科衛生士の華山です。

今回は前回の続きで、くちびると舌の正しい姿勢についてお話しします。

〜歯は力の釣り合ったところに並ぶ〜

歯は勝手に並んでるわけではなく、くちびる・頬・舌に挟まれていて、それぞれの力がバランスよくかかることで歯並びができます。

[くちびる]は軽く閉じている状態が正しい姿勢です。少しでも開いているのはいわゆる「ポカン口」と呼ばれる状態です。くちびるが緩んで開いていると、くちびるからの力が前歯にかからず、出っ歯になることもあります。

[舌]は、舌先がスポット(上の前歯の裏側からほんの少し後ろにある歯ぐきの膨らみ)にあり、舌全体が上顎に吸盤のようについて上がっているのが正しい姿勢です。

普段、舌先が下の前歯の裏側にあたっている場合は舌が低い位置にあります(低位舌テイイゼツ)。咀嚼する時や飲み込む時は上に上がりますが、それ以外は低位置にあると歯に対して舌の力が弱まり、頬の筋力に押されて歯が内側に傾いてしまったり、上顎の成長に影響があります。

お口ポカンの子供は舌が低位置にあります。舌が下がってる状態が続くと、上に上げる筋肉が弱くなり、喉の奥に舌が広がり気道が狭くなります。そのため呼吸しにくくなり口呼吸になっていることが多いのです。

くちびるや舌の姿勢を良くするには、よく噛んで食べる習慣が大切です。例えば舌を動かす筋肉(舌骨筋)は胸骨や肩甲骨にもつながっていて、猫背になるとそれらの筋肉に引っ張られて喉の奥に舌が下がってしまいます。

飲み込む時は舌が上に上がることで、気管を塞ぎ、食道が開きますので、それがうまくいかずむせやすくなってしまいます。

姿勢が良くなると呼吸も楽になります。口呼吸は鼻炎や喉の病気、唇の筋力が弱いということもありますが、姿勢が要因になっていることもあるのです。

歯並びは姿勢がいいから必ず綺麗に並ぶ、姿勢が悪いから必ず悪くなる、というわけではありませんが、大きな要因の一つであることは間違いありません。

いかがでしたでしょうか?

くちびるや舌の正しい位置って考えませんよね?ぜひご自身のお口の状態を知って、いつまでも健康な口腔内を目指してみませんか?

当医院では、担当制で患者様一人一人に寄り添った診療を行っております。わからないこと、不安なことがありましたら是非いらしてください♪