歯科コラム

子どもの歯のむし歯好発部位

こんにちは。

歯科衛生士の大沢です。

子どもの歯で特にむし歯になりやすい部位があるのをご存知ですか?

むし歯になりやすい部位として、

①上の前歯の歯と歯の間、上の前歯のつけ根

②奥歯の溝、奥歯と奥歯の間

③6歳臼歯

 

仕上げ磨きのとき、長い時間磨くことができない場合は、これらの部位は特に注意しながら磨くよう意識してみてください。

年末年始休診日のお知らせです。

こんにちは♪

歯科衛生士の山本です。

年末は28日(金)午後が大掃除のため休診となります。

29日(土)は通常診療です。

30日(日)〜1月4日(金)休診日

1月5日(土)から通常診療になります。

 

よろしくお願いします。

摂食・嚥下その②

こんにちは。

歯科衛生士の華山です。

今日は「ご飯を飲み込む(摂食嚥下せっしょくえんげ)」メカニズムについて第2弾です。

私たちが食べる時、食べ物を「見て」から「噛み」「飲み込む」一連の流れを摂食嚥下(せっしょくえんげ)といいます。

液体や食品を指示に合わせて嚥下(えんげ、飲み込むこと)したり咀嚼(そしゃく、噛むこと)後に意識して嚥下する「摂食嚥下の過程」を5期に分けて考えます。

①先行期

②準備期

③口腔期

④咽頭期

⑤食道期

今回は②の準備期(咀嚼期)についてお話しします。いわゆる「もぐもぐしてる」状態です。

準備期では、食物を口へ取り込み(捕食)、唾液とよく混和しながら咀嚼したり、舌と口蓋で食物を押し潰したりして飲み込みやすい形状にします。

〈咀嚼の重要性〉

この時期で最も大切なのは、口の中や舌の感覚と下顎(下あご)と舌の運動です。 舌を適当に変形させて動かし、左右の歯で噛めるよう食物の移動を行い、よく噛むことです。 また、「この食物はよく噛もう」といった具合に自分の意思で調整することが可能です。

噛むことができて初めて唾液と充分混ぜ合わされた食塊(飲み込みやすい食物のかたまり)がつくられるのです。

顎関節の異常、歯の残存数や噛み合わせ、入れ歯の具合が悪いなど、機能的な問題があると咀嚼に大きく影響します。また、噛むことを怠ると筋肉や感覚の衰え、だ液の分泌減少が急速に進みます。

準備期に問題が生じると、食物を咀嚼したり押し潰したり出来ず、食事に長く時間がかかったり、食物を丸呑みしたりします。

④咽頭期(嚥下反射)がきちんと機能している場合は上手に飲み込めることもありますが、②準備期、③口腔期もうまく機能せず咀嚼できていないと喉に食物がひっかかったり、大きい食塊だと窒息事故を起こしてしまうこともあります。

永久歯の残存数が少なければそれを補うもの(入れ歯やインプラントなど)を入れたり、口腔機能を評価して適切な食事形態に調整することが必要です。

 

クリスマスツリー

こんにちは!
歯科衛生士の伊藤です

今日は少し早いですが、待合室の所に
クリスマスツリーを飾りました☆

 

キラキラしていてとても綺麗ですね〜

最近どんどん寒くなってきたので
皆様風邪をひかないよう
体調に気をつけて下さい(>_<)

 

赤ちゃんの歯医者さんデビューの時期はいつ?

小児歯科のシマダです。

今回は乳歯の虫歯予防についてお話しします。

まず、検診デビューの年齢ですが、基本的には、「歯が生えてきたら」です。

乳歯は生後半年ごろから生え始め、3歳を目安に生え揃います。特に奥歯は、溝が複雑でかつ舌や頬があり磨きにくく、赤ちゃんも嫌がることが多いです。そのため磨き残しが多く、虫歯になりやすいのです。

1歳半検診や3歳児検診で虫歯を指摘される場合もあります。

そうならないために日々の歯磨きはとても大切です。

また乳幼児は自分で完璧に歯磨きをするのは困難なため、保護者の方の仕上げ磨きがとても重要となります。

磨き残しているところがないか、どんなところに気をつけて磨いたらいいのか、お時間のあるときに確認しにいらしてください。

 

 

☆小児歯科からのお知らせ☆

出勤日が変更になり、金曜と土曜の半日づつになりました。少し変則的なので、ご希望の方は、ぜひ受付までお問い合わせ下さい。

よろしくお願い致します。

 

残せないと言われた歯について

こんにちは。歯内療法担当の騎馬です。

当院では、基本的にはきっちり残せる歯をきっちり治療し、長持ちするような治療を行っておりますが、他の歯科医院で残せないと言われた歯を、長持ちしなくてもいい、数年でもいいからどうにかして残せないか、というご相談ももちろん承っております。

何をどうやっても残せない歯も当然ありますが、頑張れば残せる可能性が出てくる歯もあります。治らない可能性が高いが治療にトライした歯も、結果的に残せて意外に長持ちしている、なんてこともあります。

世の歯のトラブルは、「医原性」、歯科医の治療のエラーによるもの、不備によるものがほとんどです。特に、私の担当している根の治療(歯内療法)の分野においては、0.1mmという非常に細かい仕事をするので、ちゃんとした治療には相応の知識と経験とスキル、および医療機器(CTや顕微鏡)が必要です。

穿孔(歯に穴が開いてしまっている)、ファイル破折(破損器具の迷入)、根管の見落とし、感染の取り残し、補綴物(土台とかぶせ)の接着不良、とそれに付随する歯牙破折、等々、不良な治療による歯の寿命の短縮が、日本の歯科医療の現場でまだまだ溢れかえっております。

虫歯および歯周病を作らないこと=予防が何よりも大切、かつ、残せる歯にはできるだけ良い治療を、がまず先決ですが、残せないと言われた歯にも、保存の可否のご相談ください。

 

歯ブラシの種類が増えました!

こんにちは。

歯科衛生士の河野です。

すっかり秋らしくなってきましたね!

今回は歯ブラシについてですが、最近、当院で販売している歯ブラシの種類が増えました。

大きくわけて2種類ありますが、形の違いがわかりますか??

毛先の形がざっくりフラットなものと、細くなっているテーパー毛の2種類です。

今使っているブラシはどちらの形が近いでしょうか。

ご自身で使いやすいものの好みもあるとおもいますが、今のお口の状態にあったブラシを使うことをお勧めしています。

毛先がフラットなものは(タフト24)写真下

*虫歯のリスクが高い方

*歯肉から上のプラークが多い方

 

テーパー毛のものは(ピセラ)写真上

*歯周病が進行している方

*歯肉が腫れていて歯周ポケットのマッサージが必要な方

大きくわけてこのような違いがあります。

今のお口の状態だとどちらが良いのか、また、磨き方の確認など担当歯科衛生士に確認してもらうと良いですね。

歯石取りの裏側♪

こんにちは♪

歯科衛生士の山本です。

歯科衛生士とは、歯周病の治療や虫歯の予防をする役割を任せられている仕事です。

歯石取りをするにあたって、患者様に「どんな道具を使って歯石を取っているの?」と聞かれる事があります。

歯石取りの間はガリガリと音がしたり、ウィーンと振動と共に音が出たり…。

何をしてるんだろう!?と思いますよね。

実は、こんな器具を使っているんです。

その名も、「スケーラー」

実はこれ、先が刃物のようになっておりこの部分に歯石をひっかけてカリッと取ります。

この「スケーラー」は歯科衛生士の大切なお仕事の道具。

当院ではマイスケーラーを持ち、自分のスケーラーは自分で管理しています。

毎日研いで、切れ味を確認しています。一本一本とても大切に使っています。

語ると長くなるので、気になった方は是非担当の歯科衛生士に詳しく聞いてみてください^^

 

歯磨き後のうがいは何回?

こんにちは。

歯科衛生士の大沢です。

みなさんは、歯磨きの後のうがいをどのくらいしていますか?

むし歯はいわゆるむし歯菌が糖を食べて酸を作り、これが歯の成分であるハイドロキシアパタイトを溶かすことにより起こります。これを「脱灰」といいます。

初期のむし歯では、脱灰したハイドロキシアパタイトが歯に戻る「再石灰化」と呼ばれる現象が起こります。

再石灰化時にフッ化物がお口の中にあることが重要となります。

そのため、むし歯予防にはフッ素が入った歯磨剤が適しています。

しかし!歯みがきの後に何回もうがいをすると歯磨剤に含まれるフッ化物が流れて薄くなってしまうのです。

歯磨き後に汚れを吐き出した後の仕上げのうがいは、ごく少量の水で1回だけにして、しばらく飲食しないことにより再石灰化効果が高まると言われています。

現在、国内で販売される歯磨き剤の多くは身体に安全な濃度ですので安心して使用できます。

当院で販売している歯磨剤ももちろん安心して使用できますので、ご自身に合った歯磨剤を知りたいという方はいつでもお気軽にご相談ください。

 

ご飯を飲み込むメカニズム その1

こんにちは。

歯科衛生士の華山です。

前回は「誤嚥性肺炎」についてのお話を書きました。

今日は「ご飯を飲み込む(摂食嚥下せっしょくえんげ)」メカニズムについてです。

食べ物を「見て」から「噛み」「飲み込む」の一連の流れを摂食嚥下(せっしょくえんげ)といいます。

液体や食品を指示に合わせて嚥下(えんげ、飲み込むこと)したり咀嚼(そしゃく、噛むこと)の後に意識して嚥下する「摂食嚥下の過程」を5期に分けて考えます。

①先行期

②準備期

③口腔期

④咽頭期

⑤食道期

今回は①の先行期(認知期)についてお話しします。

①先行期

食べ物をみて、硬さ・味・温度・におい・口へ運ぶ量や速さ・噛む力、さらに手で触った時の触覚、食器の音などを認識し、摂食行為という自分の過去の経験や記憶と結びつけます。食感を感じ、唾液の分泌、消化器の運動などにつながる大切な段階です。

先行期に問題が生じると、食物を食物として認識出来ず食動作が始まらない、疾患により嗅覚が障害されて食欲と結びつかない、自分の適切な食事ペースが分からずどんどん口に食物を詰め込んでしまうなどの様子が見られます。

さて、お気づきの方もいらっしゃったかもしれませんが、「過去の体験や記憶と結びつけて」摂食行為が行われるのです。では、それはいつなのでしょうか?

生後12ヶ月から15ヶ月頃に「自食準備期」「手づかみ食べ獲得期」という時期があります。

「自食準備期」とは

「自食」とは自らの手を使って食物を口に運び、その食物を口唇や前歯で摂りこむことです。この時期はおもちゃを口の中に入れたり、食物に手を伸ばしたりと自発的な行動が多くなり、物を口に運ぶ事を学習していきます。

「手掴み食べ獲得期」とは

「手掴み食べ」は、食物を手で掴み、口に運び口唇、舌、顎の動きと連動させて行うことです。この時期になると、始めは手のひらで食べ物を押し込んだり、指が口に入ってしまうような動作が見られます。また「口が迎えに行く」「こぼす」「横を向いて摂りこむ」などの動作も見られます。

だんだんと上手になるに従い、顔は正面を向き手指により口の中央部に食物を運ぶことが出来るようになり、手で押し込むのではなく前歯で噛み切るようになります。こうして一口の量を調整できるように目と手と口の協調運動を学習すると同時に、前歯が受ける感覚から、食物の硬さを感知して硬さに応じた口の動きを引き出せるようになります。

このように私たちは歯が生えて自分で食べようとする時期を迎え、初めて自分で食べる事を学習しているわけです。普段何気なく食事をしていますが、学習の賜物だったんですね!子供の頃からいろんなものを食べ、体験する事は、生涯食事をしていく中で大切な役割を果たしていると言えます。

 

次回は摂食嚥下2「準備期」についてお話しします。