摂食・嚥下その②

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こんにちは。

歯科衛生士の華山です。

今日は「ご飯を飲み込む(摂食嚥下せっしょくえんげ)」メカニズムについて第2弾です。

私たちが食べる時、食べ物を「見て」から「噛み」「飲み込む」一連の流れを摂食嚥下(せっしょくえんげ)といいます。

液体や食品を指示に合わせて嚥下(えんげ、飲み込むこと)したり咀嚼(そしゃく、噛むこと)後に意識して嚥下する「摂食嚥下の過程」を5期に分けて考えます。

①先行期

②準備期

③口腔期

④咽頭期

⑤食道期

今回は②の準備期(咀嚼期)についてお話しします。いわゆる「もぐもぐしてる」状態です。

準備期では、食物を口へ取り込み(捕食)、唾液とよく混和しながら咀嚼したり、舌と口蓋で食物を押し潰したりして飲み込みやすい形状にします。

〈咀嚼の重要性〉

この時期で最も大切なのは、口の中や舌の感覚と下顎(下あご)と舌の運動です。 舌を適当に変形させて動かし、左右の歯で噛めるよう食物の移動を行い、よく噛むことです。 また、「この食物はよく噛もう」といった具合に自分の意思で調整することが可能です。

噛むことができて初めて唾液と充分混ぜ合わされた食塊(飲み込みやすい食物のかたまり)がつくられるのです。

顎関節の異常、歯の残存数や噛み合わせ、入れ歯の具合が悪いなど、機能的な問題があると咀嚼に大きく影響します。また、噛むことを怠ると筋肉や感覚の衰え、だ液の分泌減少が急速に進みます。

準備期に問題が生じると、食物を咀嚼したり押し潰したり出来ず、食事に長く時間がかかったり、食物を丸呑みしたりします。

④咽頭期(嚥下反射)がきちんと機能している場合は上手に飲み込めることもありますが、②準備期、③口腔期もうまく機能せず咀嚼できていないと喉に食物がひっかかったり、大きい食塊だと窒息事故を起こしてしまうこともあります。

永久歯の残存数が少なければそれを補うもの(入れ歯やインプラントなど)を入れたり、口腔機能を評価して適切な食事形態に調整することが必要です。

 

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