2024年 2月 の投稿一覧

1日の歯磨きの回数とタイミング

皆さんは、毎日の歯磨きを1日何回、どのタイミングでしていますか?

今回は、歯磨きの回数とタイミングについてお話しします!

○1日の歯磨きの回数は最低でも2回
1日3回、毎食後必ず磨いている人が多いと思います。
人によっては生活習慣により1日1回、2回になってしまっている方もいるのではないでしょうか。
1日を通して0〜1回しか歯磨きをしない方は、1日2回以上歯磨きしている方と比較してみると虫歯や歯周病のリスクがさらに高くなります。
虫歯や歯周病予防の点も踏まえて1日2回以上の歯磨きを推奨しています!

○歯磨きの理想のタイミング
虫歯予防としては食後すぐに歯磨きをして、お口の汚れを落とすことは問題ありません。

ですが炭酸飲料やアルコール、酢物などの食事をした後の場合、お口の中は酸性に傾きます。
歯は酸に弱いため、酸性になっている時に、歯ブラシで擦り合わせてしまうと歯の表面は傷ついて虫歯になりやすくなります。
そのため30分後が理想のタイミングです。

当院では、ブラッシング指導も行っていますので、お気軽にお問い合わせください!😊

なぜ歯医者さんはセラミックスを勧めてくるのか?

こんにちは!歯科医師の吾妻です

先日YouTubeで粗品さんが歯医者さんに行ったら虫歯が18本あったという投稿を見かけました。
その治療費は全部治してなんと100万円!!

その動画のコメントには
高すぎる!
足元を見られてる!
今は保険でぜんぶ白いでできる!
セカンドオピニオンした方がいい!
セラミックスじゃなくて樹脂でできるはず!
といったコメントが多数寄せられてました。

たしかにセラミックは保険外診療なので、高額ですし、今は保険内で白いものを詰めたり被せたりできるのが現状です。

ではなぜ、歯医者さんはセラミックスを勧めるのでしょうか??

それは、保険内の銀歯やプラスチックなどの樹脂に比べて、セラミックスは材質が二ケイ酸リチウムやジルコニアといった硬く、吸水したり錆びたりしない材料でできているためもちが圧倒的に優れているからです。

治療したからもう虫歯にならないだろうと思われている方がいらっしゃるのですが、実は虫歯は繰り返されます。
『リピーデットレストレーションサイクル』という言葉があり、そのサイクルを表した絵がこちらです。

一度虫歯になった歯は、詰め物の適合が甘いと再度虫歯になり、神経をとることになり、そこから再度被せ物の適合が悪ければ、また虫歯になりいずれ抜歯することになることを示している絵です。

もちろん虫歯にならないのが1番ですが、仮に虫歯になったとしても、いかにしてこのサイクルを早い段階で止めてあげてることができるかが鍵になります。

そのために適合がよく、かつ材質も劣化しにくくくて長く使えるもので治してあげることがすごく重要なのです。

最近ではセラミックスの有効性についての文献もではじめており、

Kenneth A Malamentの文献には
データ収集は2003年に始まり、16.9年にわたって研究され、その研究には738名が参加し、2392本のプレス・e.max クラウンが装着されました。(1782本が全部被覆冠、610本が部分被覆冠)
結果22ケースで失敗が記録され、生存率は96.49%だったそうです。

つまり、17年予後が約97%という驚異的な結果を残しました!!

銀歯や約5〜10年後に虫歯になると言われているので、結果は明らかです。

歯医者さんでセラミックスを勧めてくるのは、セラミックスの良さを本当に知っているためで、患者さんにも今ある歯をこれからも長く使ってもらいたいという思いがあるから勧めているのです。

もちろん決して安くはないので、なかなか難しい面もあるかと思いますが、この記事を読んで少しでもセラミックスの良さを知っていただければ嬉しく思います。

離乳食の初期ってどんな物をあたえるといいの?

こんにちは!!
今回は離乳食の初期にあたえるもので、お口の機能発達にどんな影響を与えるか少しお話したいと思います。

母乳あるいはミルクの授乳が進むと、離乳食を始めるときが来ます。
いつ始めるかと言えば、赤ちゃんが、うつむき頭位をとって、嚥下ができるようになるために、首がすわることと、スプーンなどの食具を使えるように原始反射が消えてること、この2つが必要です。
では、そのタイミングで離乳食を与えるのに、どんな食べ物を与えたらいいのでしょうか。

離乳の初期というのは、口の中はまだ狭くて、その狭い空間の中で舌は前後運動しかできません。
また上の唇の発達もまだ充分でなく、下の唇の動きも舌の動きと別々には行われず、唇、舌、下のあごがひと固まりになって、パクパク動くだけです。
この段階はまだ授乳期の延長と考えられ、舌の前後運動で処理できる物性、テクスチャーとも言いますが、そうした食物しか取れません。
唇は閉じれますが、上の唇で拭い取ることはできないので、スプーンの上の食物は自分で摂取することはできません。

この段階でとれる食事の形状は、流動食に近い、飲み込める形状のもので、まだ丸飲みの状態です。
ですが水分が多すぎて、ミルクと変わらなければ、舌の機能発達を促せません。
舌の機能発達のためには、ミルクよりも負荷の大きな物性が必要と言われます。
固形物と水分からなる刻み食やミキサー食は、離乳の初期では水分だけを嚥下し、固形物は口の中に残り、処理できません。
固形物を取るためには、舌の前後運動だけでなく、離乳の中期、後期になって、舌の上下、左右運動による咀嚼機能の発達を待たなければなりません。

離乳の初期に、前後運動しかできない舌と、閉鎖できるものの拭い取りが苦手な唇で、摂取可能な食べ物は、ミルクより粘りがあるドロドロの状態の飲み込める食物です。
注意しないといけないのは、水分が多いと丸飲みになり、嚥下機能の発達を逆行させてしまうということです。

離乳の初期の段階に来たら、ミルクより粘りがあるドロドロの状態の飲み込めるものを与えていきましょう。
それがこの時期のお口の機能の発達を促し、次の段階に進むためのステップをふむことになります。
お口の健康を通して、全身の健全な発達を目指し、幸せな人生を送るお手伝いをしたいと思っております。
お気軽にご相談ください。