くちびると舌の正しい姿勢?!

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こんにちは。

歯科衛生士の華山です。

今回は前回の続きで、くちびると舌の正しい姿勢についてお話しします。

〜歯は力の釣り合ったところに並ぶ〜

歯は勝手に並んでるわけではなく、くちびる・頬・舌に挟まれていて、それぞれの力がバランスよくかかることで歯並びができます。

[くちびる]は軽く閉じている状態が正しい姿勢です。少しでも開いているのはいわゆる「ポカン口」と呼ばれる状態です。くちびるが緩んで開いていると、くちびるからの力が前歯にかからず、出っ歯になることもあります。

[舌]は、舌先がスポット(上の前歯の裏側からほんの少し後ろにある歯ぐきの膨らみ)にあり、舌全体が上顎に吸盤のようについて上がっているのが正しい姿勢です。

普段、舌先が下の前歯の裏側にあたっている場合は舌が低い位置にあります(低位舌テイイゼツ)。咀嚼する時や飲み込む時は上に上がりますが、それ以外は低位置にあると歯に対して舌の力が弱まり、頬の筋力に押されて歯が内側に傾いてしまったり、上顎の成長に影響があります。

お口ポカンの子供は舌が低位置にあります。舌が下がってる状態が続くと、上に上げる筋肉が弱くなり、喉の奥に舌が広がり気道が狭くなります。そのため呼吸しにくくなり口呼吸になっていることが多いのです。

くちびるや舌の姿勢を良くするには、よく噛んで食べる習慣が大切です。例えば舌を動かす筋肉(舌骨筋)は胸骨や肩甲骨にもつながっていて、猫背になるとそれらの筋肉に引っ張られて喉の奥に舌が下がってしまいます。

飲み込む時は舌が上に上がることで、気管を塞ぎ、食道が開きますので、それがうまくいかずむせやすくなってしまいます。

姿勢が良くなると呼吸も楽になります。口呼吸は鼻炎や喉の病気、唇の筋力が弱いということもありますが、姿勢が要因になっていることもあるのです。

歯並びは姿勢がいいから必ず綺麗に並ぶ、姿勢が悪いから必ず悪くなる、というわけではありませんが、大きな要因の一つであることは間違いありません。

いかがでしたでしょうか?

くちびるや舌の正しい位置って考えませんよね?ぜひご自身のお口の状態を知って、いつまでも健康な口腔内を目指してみませんか?

当医院では、担当制で患者様一人一人に寄り添った診療を行っております。わからないこと、不安なことがありましたら是非いらしてください♪

 

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