2022年 11月 の投稿一覧

今日からできる!正しい姿勢✨

こんにちは。
歯科衛生士の華山です。

皆さん、食事の正しい姿勢ご存知ですか?
正しい姿勢は、口の筋肉が動かしやすく安全に飲み込める姿勢です。
テーブルと椅子の高さが体に合っていないと、無理な姿勢をとってしまうことになり、誤嚥や窒息の原因になることがあります。

❶顎が上がっていると、気管に入りやすくなり、咽せや窒息につながってしまいます。小さい頃から正しい姿勢を身につければ、高齢になって口腔機能低下してきた時にリスクは減るかもしれません。

❷椅子とテーブルが高すぎると、手を動かしにくくなり食べにくいですし、子供の目線ではテーブルの上の料理が見えにくいこともあります。食べるという行為は、まず目で食べ物を確認してからなので、食事を見る事はとても大切です。
また、椅子が高く足がついていないと、飲み込む時にうまく力が使えません。
足を浮かせて食べ物を飲み込んでみてください。きっと飲み込みにくいと思います。
飲み込む瞬間は気道が塞がれ、食道が開きます。なので息が一瞬止まり、緊張状態になります。そのため足で踏ん張れると飲み込みやすいのです。子供の場合は特に成長に関係しますので、足がしっかり安定するようにしてあげたり、テーブルの高さがある時はクッションや座布団で高さを調節してあげると良いです。

❸背中がまっすぐ伸びていると、体感が安定し、口の筋肉や顎をリズミカルに動かしやすくなり、前歯で噛み切り、奥歯でしっかり噛める理想の動きがしやすくなります。

特に子供の成長の時にこそ正しい姿勢が大切です。
正しい食べる姿勢は歯並びにも影響します。

毎日の食事が美味しく食べられますように!
次回は「正しいくちびると舌の姿勢」をお話しします。

噛詰め物、被せ物を入れた後の調整の重要性について

こんにちは。
今回ブログを見て頂いて誠にありがとうございます。世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前、院長の壱岐聰一郎です。
今回は私が共同代表を務めるZERO-ICHIの咬合会の中から『噛み合わせの最終調整』について書きたいと思います。
今回ありがたい事に年間コースの第2期を進めさせていただいております。来年の3月までです。
第3期も来年の6月から始まります!!
残り席もあとわずかになっておりますのでブログを見て頂いた先生方は是非早めのご応募よろしくお願い申し上げます。
今回はいかに詰め物を入れた後の調整が大事かと言うお話しをさせて頂きます。
人の歯は骨に埋まっているわけですが、人の天然歯は歯と直接繋がっている訳ではなく、歯根膜という厚み0.3㍉の膜によってクッションを介在して埋まっています。
私達が噛むと、この歯根膜が0.05ミリ沈み込むわけです。
つまり、その分はある程度歯が許容してしまうわけです。
私たちが詰め物や被せ物を入れたあとに噛み合わせの調整を行いますが、その時に使う咬合紙と呼ばれるチェックするための紙の厚さは0.06㍉くらいと言われています。
なので歯根膜の沈み込み量よりも大きいのです。
なのでこの咬合紙のみでの調整はあまり正確ではないと論文上でも言われております。
こちらはUSC(南カルフォルニア大学)の石上先生からの引用ですが、
『Basson 2020のレビューでも咬合紙は正確性にかけると報告しています。
一般的に、咬合紙のマークは、サイズ、形状、および色の強度に基づいて、咬合接触力のレベルを示していると示唆されています。
例えば、
•紙のマークが濃く大きいほど、接触力が強い。
• 小さくて薄い紙のマークは、接触する力が小さい。
• 「ブルズアイ」と言われる接触痕は、高い咬合力により、接触痕の中心からインクが除去された結果として起こる。
ただ、これらはどれも不正確だと結論づけています。彼は、T -scanなど主観的要素が入らない方法を推奨していました。』
皆様の中にも歯医者行って、詰め物、被せ物入れてみたけど終わった後から
なんか高い気がする。
入れたあと染みる感じがする。
みたいな事はないですか???
実はそれ本当に高いんです。
しかし、人の体はすごいものでしばらくしてると顎をずらして噛んだりと勝手に許容してしまいます。
それが本当に許容できる範囲なら良いのですが、大きなズレを生じてしまうと歯や、歯の周りの組織、顎関節にまで問題を生じてしまいます。
当たり前に行われている治療ですが、本当に細かくチェックしていかないと本当は怖いものなのです。
なので当院では繊細な噛み合わせの調整をするためにシムストックという更に厚みの薄いチェックシートを使っております。
シムストックの厚みは0.011㍉です。
咬合紙の厚みの1/3!!!!!
歯の沈み込み量の1/5!!!!!
その他の良い点としてはシムストックは幅が狭いので一歯ごと確認していくことができます。
咬合紙だと複数歯ごと調べていきますので、精細な高低が分かりにくいです。マテリアルによっては印記されにくい物もあります。(咬合紙を炙ってみたり臨床的なテクニックはありますが、、、、、)
常に行われる治療だからこそ一つ一つの精度が大事になってきます!!
噛み合わせに不安のある方、
一個の詰め物、被せ物をしっかり入れたい方は是非一度ご相談頂ければと思います。
噛み合わせの相談の際はご予約の時に『院長』指名して頂けるとスムースにご案内出来ると思います。
お手数ですがよろしくお願い申し上げます。

歯医者さんがお勉強?

歯科医師の中西です。

みなさんは、歯医者さんにはどうやってなるのかご存知でしょうか?

6年制の大学を卒業した後、合格率60〜70パーセントという、決して簡単ではない国家試験を経て、晴れて歯科医師となります。

しかし、そこでもう勉強とは一生おサラバかというと、そうではありません。

大学では下地となる知識や基礎的な治療方法を学びますが、むしろ臨床の現場に出てからが勉強の本番という事を日々実感しています。

前回私が書かせて頂いた、痛くない麻酔の方法が良い例ですが、その他にも前回吾妻先生が書いていたニッケルチタンファイルを使った治療など、患者様への侵襲や負担を少しでも減らせるよう、日々さまざまな勉強をしています。

そして、当院の院長はなんとその歯医者さん向けの勉強会で教える側の人でもあります。

また、今月から毎週金曜日に、同じく勉強会で教鞭をふるっておられる歯の根っこの治療の先生もお迎えいたしました。

この様にレベルの高い先生が揃っておられる事は、患者様にとっても安心してご来院頂けるひとつの判断材料になるかと思います。

歯医者さん選びにお困りの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お話にいらしてください。

スタッフ一同お待ちしております。

歯科クイズ!!

こんにちは!歯科医師の吾妻です!

今回は歯科医院でよく使う器具をクイズ形式でご紹介したいと思います。

では、早速いきます!

第1問!

これは何の治療で使う器具でしょう?

 

正解は、根管治療の際に使用するニッケルチタンファイルというものです!

ニッケルチタンファイルは、柔軟性が高いため、様々な形状の根管に対して適切な処置が行えます。時間がかかる根管形成を効率的に行う事ができます。

当院ではすべての患者様に、このニッケルチタンファイルを使用して効率的に治療を行っております。

 

第2問!

これは何を作るために使うものでしょう?

 

 

 

正解は、被せ物を作るときに使う咬合器というものです!

咬合器とは上と下の歯型を採り石膏模型にしたものを付着して顎の運動や噛み合わせなどの位置を再現する装置のことです。型取りして石膏模型にしたものを、この咬合器に付着して、被せ物や詰め物を技工所で作製しています!

第3問!

これは何の検査に使う器具でしょう?

正解は、歯周病の検査の時に使うプローブというものです!

この器具は歯周病の基本的な検査の一つとされているプロービング検査というもので、測定には目盛りのついたプローブ(探針:針状の金属製の器材)を歯と歯肉のすき間にそっと差し込みます。25g程度と非常に軽い圧しか加えませんので、痛みはほとんどありません。下の写真のようにプローブで深いポケットがないか検査をして記録していきます。

 

いかがだったでしょう。

何問正解することができましたか?

普段行われている治療はこのような器具を使用しており、どれも今の歯科治療には欠かせない存在となっています。