噛詰め物、被せ物を入れた後の調整の重要性について

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こんにちは。
今回ブログを見て頂いて誠にありがとうございます。世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前、院長の壱岐聰一郎です。
今回は私が共同代表を務めるZERO-ICHIの咬合会の中から『噛み合わせの最終調整』について書きたいと思います。
今回ありがたい事に年間コースの第2期を進めさせていただいております。来年の3月までです。
第3期も来年の6月から始まります!!
残り席もあとわずかになっておりますのでブログを見て頂いた先生方は是非早めのご応募よろしくお願い申し上げます。
今回はいかに詰め物を入れた後の調整が大事かと言うお話しをさせて頂きます。
人の歯は骨に埋まっているわけですが、人の天然歯は歯と直接繋がっている訳ではなく、歯根膜という厚み0.3㍉の膜によってクッションを介在して埋まっています。
私達が噛むと、この歯根膜が0.05ミリ沈み込むわけです。
つまり、その分はある程度歯が許容してしまうわけです。
私たちが詰め物や被せ物を入れたあとに噛み合わせの調整を行いますが、その時に使う咬合紙と呼ばれるチェックするための紙の厚さは0.06㍉くらいと言われています。
なので歯根膜の沈み込み量よりも大きいのです。
なのでこの咬合紙のみでの調整はあまり正確ではないと論文上でも言われております。
こちらはUSC(南カルフォルニア大学)の石上先生からの引用ですが、
『Basson 2020のレビューでも咬合紙は正確性にかけると報告しています。
一般的に、咬合紙のマークは、サイズ、形状、および色の強度に基づいて、咬合接触力のレベルを示していると示唆されています。
例えば、
•紙のマークが濃く大きいほど、接触力が強い。
• 小さくて薄い紙のマークは、接触する力が小さい。
• 「ブルズアイ」と言われる接触痕は、高い咬合力により、接触痕の中心からインクが除去された結果として起こる。
ただ、これらはどれも不正確だと結論づけています。彼は、T -scanなど主観的要素が入らない方法を推奨していました。』
皆様の中にも歯医者行って、詰め物、被せ物入れてみたけど終わった後から
なんか高い気がする。
入れたあと染みる感じがする。
みたいな事はないですか???
実はそれ本当に高いんです。
しかし、人の体はすごいものでしばらくしてると顎をずらして噛んだりと勝手に許容してしまいます。
それが本当に許容できる範囲なら良いのですが、大きなズレを生じてしまうと歯や、歯の周りの組織、顎関節にまで問題を生じてしまいます。
当たり前に行われている治療ですが、本当に細かくチェックしていかないと本当は怖いものなのです。
なので当院では繊細な噛み合わせの調整をするためにシムストックという更に厚みの薄いチェックシートを使っております。
シムストックの厚みは0.011㍉です。
咬合紙の厚みの1/3!!!!!
歯の沈み込み量の1/5!!!!!
その他の良い点としてはシムストックは幅が狭いので一歯ごと確認していくことができます。
咬合紙だと複数歯ごと調べていきますので、精細な高低が分かりにくいです。マテリアルによっては印記されにくい物もあります。(咬合紙を炙ってみたり臨床的なテクニックはありますが、、、、、)
常に行われる治療だからこそ一つ一つの精度が大事になってきます!!
噛み合わせに不安のある方、
一個の詰め物、被せ物をしっかり入れたい方は是非一度ご相談頂ければと思います。
噛み合わせの相談の際はご予約の時に『院長』指名して頂けるとスムースにご案内出来ると思います。
お手数ですがよろしくお願い申し上げます。

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