歯の神経のお話をするにはまず、歯の構造についてお話しなければなりません。上の絵のように歯は骨から血管、神経、リンパなどが束になって入ってきています。よく深い虫歯があって、または歯をぶつけてしまって歯の神経を取るというような治療法を耳にするのではないかと思いますが、この『歯の神経をとる』というのはつまり歯の根っこの先でこの神経などの入った束を切断して歯の中に入っている神経、血管など全て取り除いてしまおうという治療です。これによって痛みのあった歯は改善するというごくごく一般的な方法です。
しかし、ここに問題があります。
神経を取ってしまった歯というのは骨からの血液の循環がなくなってしまい、栄養を吸い上げられない状態になってしまうのです。分かりやすく言うと『枯れ木』のような状態です。神経を取ってしまった歯は日を増すごとに弱くなっていき、さらに色も茶色く変色してきてしまいます。こうなると歯としての機能は衰弱していきます。
神経を取ってしまった歯に起こりやすいこと!!
・歯の色が茶色く変色してくる
・突然歯が真っ二つに割れる
・根っこの先に膿の袋が溜まる
・噛む位置が安定しなくなる
・抜歯のリスクが急増する
このように歯にとって神経を取るということは本当に大きなリスクなのです。
状態によってはどうしてもこのような治療を行わなければいけない時もありますが、いかにその状態にさせないか、なったとしても精度の高い治療を行っていく事が重要です。
当院ではこの深い虫歯に対していくつかの取り組みをしています!!
1、高度予防⇨しっかりと歯の管理をおこない、虫歯にさせない!!!
2、神経を取らない治療法(パルプキャッピング)⇨従来の治療では神経を取らなくてはいけなかった歯を保存します!!!
3、精密歯科診療⇨やり直しがなく、長く持つ治療を行います!!!
歯の痛みでお悩みの方はもしかしたら、深い虫歯があるかも知れません。一度是非ご相談下さい!!
神経を取らない治療の詳細については今後またブログにて更新させて頂きます!わ