こんにちは
歯科衛生士の華山です。
ここ数年で広がった加熱式タバコ。
「煙もあまり出ないし、匂いも少ない。これの方が良さそうだよね!」と思いますよね?
さて、本当のところはどうなのでしょう?
加熱式式タバコでは、紙巻きタバコのよう
にタバコの葉を燃焼させるのではなく、加熱して発生する有害な液体の微粒子(エアロゾル)を吸います。
加熱式タバコに含まれるニコチンなどの有害物質量は紙巻きタバコと変わりません。さらに加熱式タバコ特有の化学物質もあり、その影響についてはまだわかっていないのが現状です。なので、害がないとは言い切れません。
加熱式タバコは、発売当初に「有害物質が9割減!」などと伝されていたこともあり、「紙巻タバコより害が少ない」と思っているかたもいると思います。
実際、「紙タバコをやめて加熱式に変えました!」という患者さんのお話はよく聞きます。禁煙するための第一歩として利用する、と思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、減少しているのは一部の有害物質に過ぎず、また生体の反応というのは、「有物質の量が残った分それに比例して健康リスクも少なくなる」という単純な図式ではありません。
発がん性質も依然として含まれています。ふつうの食品なら、発がん性物質が1種類入っているだけでも避けたいですよね。それがタバコの場合は当たり前のように受け入れられているのが現状です。
加熱式タバコがここまで普及している国は、世界でも日本だけなのだそうです。これはいわば、人体にどのような悪影響があるのか、日本人が体を張って検証しているともいえます。5年後、10年後に、深剣な健康被害が報告されないことを祈ります。
おまけ…
ここ最近聞くようになった水タバコ。水タバコとは、火皿の上で粉やしたタバコの煙を、「水パイプ」という器具で水にくぐらせて扱う喫煙法です。
遊び感覚で手を出す人が増えていますが、1時間くらいかけてひたすら取うので、紙巻タバコに劣らないニコチン量になります。
水タバコの本場である中近東の研究では、がんと歯周病リスクが報告されています。
さて、次回の華山ブログは♪
禁煙することでの体の良い変化✨をお送りいたします😊お楽しみに♪