こんにちは。世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前、歯科衛生士の華山です。
今回は歯磨剤の最終回、口臭予防の歯磨剤についてです。
誰でも一度は気にしたことのある口臭。言われるのも言うのもためらわれるものですよね。
なぜ口臭があるのでしょうか?
口臭の国際分類としては次の5つがあります。
[真性口臭症]
1.生理的口臭
(口腔清掃不良による蓄積した舌苔やプラーク由来)
2.病的口臭
(歯周病、重度のむし歯、唾液腺機能低下などに由来)
3.病的口臭
(肝臓疾患などに由来)
4.仮性口臭症
(自分に口臭があると思い込む精神的なもの)
5.口臭恐怖症
(真性口臭症、仮性口臭症に対する治療では訴えの改善が期待できないもの)
口臭についてはまた次の機会にお届けします。
さて、口臭予防の歯磨剤です。
口臭予防だけを謳っている歯磨剤は最近になって出てきていますが、数はあまりありません。
歯周病、むし歯予防歯磨剤や洗口剤に口臭予防と書かれていることが多いです。
口臭の原因は細菌の出すガスが原因ですから、細菌の増殖を抑える殺菌剤を含むものがいいとされています。
[殺菌剤]
1.バイオフィルムに浸透するもの→IPMP
2.浮遊菌や表層の菌に効くもの→CPC、クロルヘキシジン
何度も言うようですが、口臭の原因となるのは歯周病、むし歯、入れ歯、舌苔、ドライマウスなどが挙げられます。
なので、これらの治療改善、予防が重要です。
最後に…
どんなに効果の高い薬剤が配合されていても、それだけでは所定の効果は発揮できません。
薬剤が期待された効果を発揮するためには
・歯面からプラークが取れていること
・薬剤を流しすぎないようにうがいは一回で長くすること
・効果を発揮させたいところに届けること
が、必要です。
一生、ご自分の歯で美味しく食事が出来ること。いいですよね。
ご自身の口腔内環境を知り、高度な予防をしてみませんか?