2017年11月より、世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前に勤務させていただいております、歯科医師の騎馬和歌子と申します。
略歴は、大阪大学歯学部歯学科卒業後、大阪大学大学院歯学研究科歯科保存学教室にて学位を取得し、その後も、保存学教室に4年、歯科理工学教室に4年(現在も)に残り、研究を行いながら、臨床を行ってまいりました。
大学では臨床、教育、研究、その他、さまざまな経験をさせていただき、日本の歯科分野の仕組みや、現状等を知るとともに、自分の適性も知り、大変勉強になりました。
研究の専門は、歯科材料です。歯科は、材料とは切っても切り離せない分野ですが、材料学は、工学のかなり広い範囲に渡り、正確な知識をもって的確に歯科材料を使いこなすには、相当な勉強が必要です。しかし、日本の大学において医工連携はまだまだ発展途上であり、臨床現場においても材料についてしっかり理解して使用している歯科医師も残念ながら少ないように感じています。
臨床の専門は、歯内療法(根の治療)および修復治療(詰め物)です。私が歯科医師になった頃、ちょうど、アメリカからマイクロスコープ(顕微鏡)を用いた精密根管治療が普及し始め、ありがたいことに1年目から今に至るまで、マイクロスコープがある恵まれた環境で常に臨床を行うことができました。根の治療は、知識だけでなく、根気がいる治療なうえに、様々なケースがあるため、一朝一夕では取得できない分野です。難しく地味な上に、採算が取れないため、日本でちゃんと勉強している先生が非常に少ないこともあり、大切さがあまり認知されていません。ちょうど家を建てるときの基礎工事と同じで、地味だけど一番大切で、見えないから手抜き工事がされやすい分野でもあります。本当にここをちゃんとしなければ、歯は長持ちしません。(もちろん、神経を取らないのがいちばんです。)
上記の分野に主にこだわりを持ち、治療をさせていただいております。また、ときどき、マニアックな話もさせていただきたいと思います。みなさま、どうぞ宜しくお願い致します。