世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前、
歯科衛生士の華山です。
さて、歯磨剤の話第3回目は知覚過敏の方の歯磨剤のお話です。
知覚過敏とは、むし歯や歯の神経の炎症ではなく、歯の一部がえぐられたり(くさび状欠損)、歯根の表面が一部露出することで、歯ブラシが当たった時や冷たい飲食物、甘いもの、風が当たった時などに一過性の痛みやしみる感じがある症状のことです。
知覚過敏用の歯磨剤は症状をブロックする薬剤が用いられます。
【知覚鈍麻剤】
・硝酸カリウム
露出した象牙質表面から、歯髄(歯の神経)につながる神経の伝達をブロックすることによって知覚鈍麻の効果が期待できます。
【象牙細管封鎖剤】
・乳酸アルミニウム
神経伝達の入り口である象牙細管の表面をブロックすることによって、外部からの刺激遮断効果を期待します。
〈歯周炎からくる知覚過敏に対して〉
歯周炎によって歯根の一部が露出して敏感になることがあります。このようなときは歯周炎に効果的な薬剤も効果が期待されます。(第2回の歯磨剤参照)
知覚過敏になった原因をしり、対応していくことをお勧めします。
あなたにあったセルフケア、してますか?
第4回目は美白の歯磨剤についてお話ししますね。
皆さんの健口が保たれますように!