世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前の壱岐です。
今日は詰め物、被せ物と噛み合わせについてです。
ご自身の歯をよく見てみるとマンガのような平らな形はしておらず、山になっているところと谷になっているところがあります。この凸凹がとても大事なのです。
ここで思い出してもらいたいのが餅つきです。お餅をつくのに臼は凹んだ形をしていて杵がそこに入りこむ事で効率よく餅米を潰していく事が出来るのです。
それと同じで歯も下の歯の谷の所に上の歯の山の所が入り込み、また逆に上の歯の谷の所に下の歯の山の所が入る事で効率よく食べ物をすり潰しているのです。
しかし、虫歯になってしまった所にちゃんとした歯の形になってない、つまり平らな、凹凸の十分でない詰め物、被せ物が入ってしまったらどうなるでしょう?例えば下の歯を治療してそのような平らな歯が入るとします。そうすると上の歯の山の所が噛み合う所が無くなってしまいます。そして、人は最初は違和感を感じているかも知れませんが、そのしっかりはまっていない噛み合わせに2、3日もすると慣れてしまうのです。
つまり人体の方が顎をずらす事によってその合っていない噛み合わせを許容してしまうのです。
例えば右足が痛くて、その足をかばって歩いていると左足が痛くなってきますよね?それと同じでこのおかしな噛み合わせを受け入れるために他の場所、その人にとって弱い場所(顎の関節、歯を支える周りの組織、歯自体)が代償として悪くなってきてしまうのです。
一本の歯を入れるのに本当はしっかりと時間をかけて調整し、精度の高いものを入れなければなりません。
歯医者に治しに行って逆に悪くなっては意味がありません。意外とこのせいで噛み合わせが悪くなっている人はいるのです。
是非一度ご相談下さい。