2016年 10月 の投稿一覧

虫歯の治療=虫歯の完治ではない!!

こんばんは。

世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前の壱岐です。今日は診療後にクリニックの模様替え?配置換えをしていたらこんな時間になってしまいました。(10時54分)笑

より使いやすく、患者さんに快適に過ごしてもらえるように日夜研究しております。

今日の帰りは虫歯の治療とその後についてです。

虫歯になり、歯医者へいって虫歯を削って銀歯を入れるというのは『虫歯の完治』ではありません。数年もケアを怠っていれば数年のうちに銀歯のしたや、プラスチックの詰め物の下にまた虫歯が出来て来てしまうのです。

この虫歯を『二次う蝕』といいます。


実は虫歯というのは健康な歯に出来るより圧倒的に治した歯の中に出来てしまうのです。

スウェーデン、イエテボリ大学の予防歯科の第一人者であるアクセルソン先生の30年に及ぶ虫歯発生をおった研究(2004年ournal of Clinical Periodontolog)によると虫歯発生のうち、

新しく出来た虫歯      20%

二次う蝕                      80%

という結果が出ています。

つまり、私たち歯科医師の治療のほとんどが誰かの治療のやり直しなのです。

だからこそ本当の意味の『予防』が必要なのです。まず始めに歯を削らないこと。これが本当に求められます。

そしてどうしても治療が必要な場合はしっかりと時間をかけ1つ1つの工程を確実にクリアしていく事で再発のリスク少ない治療が可能となるのです。

私の治療は1時間に何人も見る事が出来ません。それは1つ1つの作業を丁寧にやりたいからです。

再発の少ない、何回も同じところをやり直したくないという方は是非一度ご相談下さい。

歯周病に効くうがい薬

おはようございます。

世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前の壱岐です。

今日はうがい薬についてです。薬局に行くとたくさんのうがい薬を目にすると思いますが、今回は『歯周病』に効くものをご紹介致します。

通常、お口の中の細菌は集まってバイオフィルムという水道管のぬめりのようなバリアを作り、歯面に張り付いてしまいます。ここから身体と歯周病菌の戦いが始まり骨を作る細胞と壊す細胞のバランスが崩れてしまい歯を支える骨が吸収していってしまいます。これが歯周病です。

しかし、この細菌の作るバリアは基本的には機械的にしか、つまり歯ブラシや病院での除去でしか壊れないものと言われています。

なので細菌感染なのにも関わらず歯周病にはあまり抗生物質やうがい薬が効かないのです。


この『システマ薬用デンタルリンス』はバイオフィルムの中にIPMPイソプロピルメチルフェノールという成分が浸透して殺菌してくれるのです。

この薬用デンタルリンスは歯周病のリスクが高い方に適しています。なので、リンス&ブラッシングが推奨されています。

20秒くらいのうがい

柔らかいブラシで歯周ポケットの中までブラッシング

ゆすぐ

をすると効果的です。

しかし、歯周病はバイオフィルムだけでなく歯の根っこに付着している歯石を取り除かない限りは完全に治癒はして来ません。そして、その歯石はご自身の歯ブラシでは除去出来るものではありません。なので歯科医院での歯石の除去が必須になります。

つまり、

歯科医院での歯石の除去

ご自身でのブラッシング

の、両輪が回って初めて歯周病は改善します。

歯周病でお困りの方は是非一度正しい検査と治療を受けられる事をお勧め致します。

日曜日も診療しています!!

世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前、院長の壱岐です。

今日は診療日についてです。

患者さんがいらして次の予約を決めるときに一番よく言われるのが

『日曜日もやってるんですか?』

です。

診療しています!!!!


今ではあまり珍しくなくなって来たと思いますがなるべく多くの方にとって通いやすい病院作りの1つとして土曜日、日曜日も営業しております。

しかし歯科業界の勉強会、学会は土曜日、日曜日に行われることが多いので休診させて頂いている場合もございます。是非一度お問い合わせ、ご予約の上ご来院下さい。

虫歯の除去は丁寧に☆

おはようございます。

世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前の壱岐です。

今日はどこの歯科医院でも行われている治療『虫歯の除去』についてです。歯というのは表面からエナメル質、象牙質、歯髄というもので構成されています。虫歯はまずこの表層にあるエナメル質を溶かしどんどん中の方に進行して行ってしまいます。虫歯が象牙質のところまで進むと一気に広がり大きくなる傾向があります。ここまで来ているとご自身でもしみる、甘いものを食べると痛いなどの症状を感じる事があります。

^_^

そしてさらに虫歯が進行し、神経のある部屋まで進んでしまうと以前にブログでお話した『パルプキャッピング』をしなければなかったり、悪い場合は神経をとってしまったりと一気に治療が複雑化してしまいます。

もちろんそこまで深くなってしまったらそのような処置をしなければいけないのですが、なんとかそのようにならないように『虫歯の除去』というのは丁寧に行わなければなりません。

良く歯科医院で用いられてる回転切削器具、タービンという歯医者特有の嫌な音がする機会があると思います。その器具のみを使っていると良く取れはするのですが、神経に近い所の虫歯をとっていると偶発的に神経が露出してしまうことがあります。つまり削る必要のない健康な組織を削ってしまって神経が出てきてしまい、先ほどお話した複雑な治療になってしまうのです。これはとても勿体無いことです。

私達、歯科医師はもちろんこのようにならないよう細心の注意を払って治療を行っていますがこのような道具のチョイスによってこの偶発的なミスが起きてしまう事があります。

そこで慎重に虫歯を取るために使う道具があります。エキスカベーターです。これは回転させて削るのではなく、全て手でとっていきますので虫歯以外の部分は削れないようになっています。


このように歯の神経を残す事で歯の寿命を保つ事が出来ます!!!

犬歯の役割

おはようございます。世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前の壱岐です。今日は咬み合わせの中でも重要な役割をもつ犬歯(糸切り歯)についてお話を致します。

みなさんは犬歯というと何を思い浮かべますか!?

『八重歯』

『キバ』

などでしょうか。

肉食、雑食の動物たちはこの犬歯を使って肉を引きちぎります。

ではそのような働きをする歯にはどのような特徴が必要なのでしょうか?!まずは肉に強く引っかからなくてはいけないので尖ってなくてはいけません。なので犬歯は矢じりのような形をしています。


ご自身の歯を触ってみて下さい。尖ってませんか?!尖ってないという方はこの犬歯が生えた9歳前後の頃には尖っていたのに、夜間の歯ぎしりですり減って来てしまっています。

そして2つ目の特徴としては食い込ませた肉を引きちぎらなくてはいけないので横の力に強くなければなりません。なので犬歯は全ての歯の中で一番太く、長い根っこを持っているのです。これはレントゲンを見てもらえばほぼ全ての方がこのようになっています。

このように尖った歯の頭のかたちと、太くて長い根っこは肉を食べるには絶対的に必要な形態なのです。

そして犬歯は人間にとって大きな仕事をもう1つしているのです。

それは寝ている間の歯ぎしり、食いしばりの横の力から奥歯を守ってくれているのです。

奥歯というのは上には細い根っこが3つ、下にも薄い根っこが2つあります。これはイスやテーブルと同じで縦からの力にはめっぽう強く、全体の咬み合わせを支えてくれています。しかし、細かったり薄かったりする根っこは横からの力にとても弱いのです。

私達も奥歯を抜かなくてはいけない時は横に揺らしながら徐々に抜いていきます。縦の力だけでは抜けないからです。

そこで大事なのが犬歯です!正常な咬み合わせをもつ方は横に歯ぎしりをすると犬歯だけが当たってそれ以外の全ての奥歯が離れるようになっています。これをミューチュアリープロテクテッドオクルージョン(犬歯誘導)と言います。

この機能によって睡眠中の歯ぎしりなどの余計な力から奥歯を守ってくれているのです。

歯ぎしりは脳のストレスを解消するためにやっていると言われていて、自覚のない方も多いと思いますがほぼ全ての方がしているものなのです。

逆にこの力が奥歯にかかってしまうと歯周病が局所的に悪くなったり、歯にヒビがはいったりします。

その前兆として歯がしみたり(知覚過敏)する方が多くいらっしゃいます。これは危険な信号を身体が教えてくれているのです。一番この症状が出やすいのが犬歯の後ろの歯で、犬歯が削れてなくなってしまった方に出やすいです。

是非ご自身の犬歯が正しい機能をしているか確認して見て下さい!!!

自分だけの記録を残していく!!

おはようございます。

世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前の壱岐です。本日は歯科治療において重要な事について書きます。

歯科治療に限らず何か身体に変化をもたらすような事をする場合、まず始めに変化をする前の情報をしっかりととっておく事が大事ですよね?!

ダイエットや肉体改造なんかでもそうですが、始める前の状態が分かっていないと自分だけの評価になってしまい、後から客観的に見て何が効果があったのか何が問題だったのかの分析ができません。

さらに予防の話で言えば最初に来院した時に虫歯があったとしてその虫歯が10年間進行していないものだったら削る必要がないでしょうし、短期間で大きくなっているなら、治療をし、さらにその原因を突き止めなくてはなりません。

なので治療を始める前にお口の状態をしっかりと記録しておく事が大事です。


当院で行っている検査と記録は以下のものがあります。

口腔内写真

レントゲン

歯周組織検査

唾液検査

食習慣チェック

プラーク(歯垢)のつき方

ブラッシング習慣

全身疾患

噛み合わせ

、、、、などなど

これでも全てではないですが情報は多ければ多いほど良いのでこのようなたくさんの記録を取ります。

あまり聞いた事、体験したことのない検査もあるかとは思いますが『自分だけの記録』を残すことによって予防の方法、または治療の選択肢も決まって来るのです。

まずは、ご自身のお口の中の情報を良く知ってもらい主治医の次に詳しくなってもらえる事が理想と考えてます。

お口の健康を、守る最大のポイントはご自身のブラッシングにあります。ご自身の事を良く知り、一緒に健康を守って行きましょう!!

その一本の詰め物で噛み合わせがおかしくなっているかも!?

世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前の壱岐です。

今日は詰め物、被せ物と噛み合わせについてです。

ご自身の歯をよく見てみるとマンガのような平らな形はしておらず、山になっているところと谷になっているところがあります。この凸凹がとても大事なのです。

ここで思い出してもらいたいのが餅つきです。お餅をつくのに臼は凹んだ形をしていて杵がそこに入りこむ事で効率よく餅米を潰していく事が出来るのです。

それと同じで歯も下の歯の谷の所に上の歯の山の所が入り込み、また逆に上の歯の谷の所に下の歯の山の所が入る事で効率よく食べ物をすり潰しているのです。

しかし、虫歯になってしまった所にちゃんとした歯の形になってない、つまり平らな、凹凸の十分でない詰め物、被せ物が入ってしまったらどうなるでしょう?例えば下の歯を治療してそのような平らな歯が入るとします。そうすると上の歯の山の所が噛み合う所が無くなってしまいます。そして、人は最初は違和感を感じているかも知れませんが、そのしっかりはまっていない噛み合わせに2、3日もすると慣れてしまうのです。


つまり人体の方が顎をずらす事によってその合っていない噛み合わせを許容してしまうのです。

例えば右足が痛くて、その足をかばって歩いていると左足が痛くなってきますよね?それと同じでこのおかしな噛み合わせを受け入れるために他の場所、その人にとって弱い場所(顎の関節、歯を支える周りの組織、歯自体)が代償として悪くなってきてしまうのです。

一本の歯を入れるのに本当はしっかりと時間をかけて調整し、精度の高いものを入れなければなりません。

歯医者に治しに行って逆に悪くなっては意味がありません。意外とこのせいで噛み合わせが悪くなっている人はいるのです。

是非一度ご相談下さい。

永くもつインプラント治療をおこなうには!?

おはようございます。

世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前の壱岐です。今日は歯科インプラントの成功の鍵についてです。

インプラントを成功させるにはとにかくインプラントを埋入する場所に十分な骨があるかどうかがとても大事です。隣の歯との間の距離がしっかりと保てているか、骨の厚みの中にしっかりと入りきっているかということです。

例えば上記のような骨がギリギリの量しかない場合はどうすれば良いでしょうか!?その時はさらに骨を新しく作るような処置が必要かも知れません。さらにインプラントを埋める位置もピンポイントで決めていかなくてはなりません。

そこで今行われているのがインプラントガイドシステムです。

CTスキャンで撮った3次元的な骨の情報と、お口からとった歯と歯茎の模型の情報を掛け合わせて最終的にどのような被せ物をするのが一番永くもつのかを検討し、そこからインプラントを埋める位置、深さ、角度などを決定していきます。

そしてさらにこの決定した計画をもとにインプラントガイドと呼ばれる型を作ります。この型は最初に決めた位置に必ず埋められるように設計されているので呪術がより確実となります。

さらにインプラントで過去に起こったような事故も未然に防ぐ事ができます。

このように新しい技術の中でも優れたものを常に取り入れていく事によってより安全に、そして時間も短縮し治療を終える事があります。

インプラントでお悩みの際は是非ご相談下さい。

世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前

03-3706-6480

歯科インプラントとは?

最近良く耳にするインプラント治療ですが、そもそもインプラントとはなんの事なんでしょうか?

歯科の事を思い浮かべがちなインプラントは実は体内に埋め込まれる器具の総称のことです。心臓ペースメーカー、人工内耳、義眼、さらには美容のための豊胸ために用いられるものなどもこの中に含まれます。

そのなかで歯という臓器を失ってしまった場合に用いられるのが歯科インプラント、デンタルインプラントと言われています。

そしてそのデンタルインプラントとは

何らかの原因で失ってしまった歯を支えていた骨にボルトを植え込み、もともとの根っこの代わりをしてもらおうという治療法です。

このインプラントが永くもつ為には周りにしっかりとした骨がある事がとても重要です。

場合によっては出来ない事もありますし、骨を増大させる手術を併用、または前もって行わなければならない事が多いです。実際にインプラントの失敗例を見ていると骨が無いところに無理に入れてしまっている事が多いです。

デンタルインプラントはとても良い方法ですが、ご自身にとってインプラント治療が最良の選択肢なのかしっかりと相談をして検査をして決めて行く事が重要です。

何か心配な事がありましたら是非ご相談下さい。

内覧会終了!ありがとうございますっ!!

おはようございます。世田谷通りデンタルオフィス松陰神社前の壱岐です。

9月30日、10月1日、2日と開催致しました内覧会ですが本当にたくさんの方に来て頂来まして感謝いたします。本当は来てくださった方々全員とお話ししてどの様なコンセプトでやっているかなどをお伝えしたかったのですが行き渡らない部分もあり申し訳ございませんでした。

そして、本当にたくさんのお花とプレゼントを頂きました!!!ここまで多くの方に支えられてここまでやってこれたのだなと実感致しました。

本当にありがとうございます。


これからもまた一歩づつ着実に正しい治療が出来るように精進していきたいと思います。