総入れ歯
総入れ歯の種類
1.コストを安くできる保険の入れ歯 | |||
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コスト メインテナンス 使用感 はずれやすさ 噛み心地 |
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高齢で噛む力が弱くなっている人にお勧めの入れ歯です。 保険診療の中で作ることができ、プラスチックの歯と歯茎で作られています。 |
2.入れ歯の厚みを薄くする金属の 入れ歯(金属床義歯) |
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コスト メインテナンス 使用感 はずれやすさ 噛み心地 |
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保険の入れ歯では厚過ぎて違和感が強いという方に お勧めの入れ歯です。 特に上顎の入れ歯は厚いと話しにくかったり、
食べ物の温度が判りにくかったりします。 |
3.入れ歯を磁石で安定させる入れ歯 (マグネットオーバーデンチャー) |
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コスト メインテナンス 使用感 はずれやすさ 噛み心地 |
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歯が2、3本残っていて、 入れ歯が浮くのを抑えたい方にお勧めの入れ歯です。 残っている歯と入れ歯に磁石を付け、
入れ歯が浮き上がるのを防いで、安定させるようにします。 |
4.インプラントで安定させる入れ歯 (インプラントオーバーデンチャー) |
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コスト メインテナンス 使用感 はずれやすさ 噛み心地 |
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磁石を入れたいが歯が残っていない方にお勧めの入れ歯です。 インプラントを4本入れて、そのインプラントの上に磁石やフックを付けて入れ歯を安定させる方法です。 |
5.取り外しをしないインプラントで 固定(ALL-On-4 ALL-On-6) |
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コスト メインテナンス 使用感 はずれやすさ 噛み心地 |
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入れ歯を使いたくない方にお勧めの方法です。 これまでは、歯が1本も残っていない場合は総入れ歯か、
数多くのnavigate_next インプラントを埋入するという治療法が一般的でした。 |
apps ALL-On-4(オールオンフォー)とは?
All-on-4(オールオンフォー)は、片顎4本~6本のインプラントを埋入し全ての歯を支えるという方法で、埋入するインプラントを最小限に抑えるnavigate_next インプラント治療法です。
歯が1本も残っていない場合や、総入れ歯をお使いの方、インプラントを挿入するには骨が足りないと診断された方におすすめしています。
従来、このようなケースでインプラント治療を行う場合は、
骨の移植をしたり、8~14本のインプラントを埋め込むのが一般的でした。
そのため「手術時間が長くなり」「術後の腫れも大きく」「費用がかさむ」というデメリットがありました。
ALL-On-4では、必要最少本数のインプラント体をバランスよく骨に埋入し、上または下の歯をすべて支えていきます。(4本埋入する場合は、ALL-On-4、6本埋入する場合は、ALL-On-6と呼ばれます)
その日に固定式の仮の歯をいれますので、すぐに噛むことができます。
また、機能面だけではなく、審美的にも優れています。もちろん入院の必要はありません。患者様の費用、腫れ、手術時間や精神面でも負担を減らすことができます。
メリット |
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・4本のインプラントで人工歯を支えるため、費用が抑えられる |
・痛みや腫れなどがでにくい |
・外科手術の範囲が小さいので、手術時間が短く、身体への負担が軽い |
・手術後すぐに人工の歯を固定できるので、食事や会話に支障が出にくい |
デメリット |
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・自分の歯が無い顎にしか施術できず、機能する歯が残っていても抜歯が必要な場合がある |
・状態により、治療できる対象が限られる場合がある |
・保険外治療になる |
総入れ歯の作り方
総入れ歯は部分入れ歯と違ってバネを引っかける歯がないので、上顎に入れ歯を吸盤のように吸い付かせて頬の筋肉で押さえ込み、奥歯でしっかり噛むことで入れ歯を安定させています。
① 歯型を取る
やわらかい網でできたトレーに印象剤を盛って、口の中に入れ、患者様の上顎、下顎の歯茎の型(スナップ印象)を採ります。
② 噛み合わせをとる
下あごは顎関節という体の中でも特殊な関節によって前後、左右、上下に動きます。
3次元の動きが出来る関節は顎関節だけです。
この前後、左右、上下のちょうどよい位置を決めるのが噛み合わせを採る目的で、このちょうどよいところで入れ歯を作れば痛くなくはずれない違和感の少ない入れ歯を作ることができます。
③ 顔の上顎のバランスをとる(フェイスボー)
特別な機材を用い頭蓋骨と上顎のバランスを見ます。
④ お顔のバランスをとる
お顔の写真を撮りバランスを見ます。
⑤ 人工の歯を並べる
患者様の現在の顔を参考にして、なるべく元の顔の印象を損なわないように気を配りながら、噛み合うように一本一本人工の歯を並べていきます。
⑥ 総入れ歯を付ける
できあがった入れ歯の形をできあがった入れ歯の形を口の中の状態と合わせながら調整していきます。
噛み合わせや入れ歯を噛んだ時に歯茎にあたって痛むところがないか確認していきます。
初めて入れ歯を使う方にはこの時取り外しの練習やお手入れの方法の説明をします。
⑦ 調整する
歯茎に当たる部分を削って何度も何度も調整を繰り返します。
患者様の顎をあるべき本来の姿に戻すためです。
※保険外の物は上記と異なった手順を行う場合がございます。