歯科コラム

小児用歯磨剤⭐️

今年、フッ化物応用に関する研究のアップデートや、市販歯磨剤におけるフッ化物濃度の変更、国際的な推奨の更新を受けて、日本の4学会のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法が新たに発表されました。

大きく変わった点は
⚪︎0〜5歳までに推奨されるフッ素濃度が、500ppm(泡状歯磨剤であれば1000ppm)から1000ppmに変更

⚪︎6〜14歳までの枠が廃止され、6歳以上であれば1500ppmのフッ素濃度を推奨

となります。
ただ、今、日本で販売されている1450ppmのフッ化物配合歯磨剤は、味などの点において小児用の製品が少ないので今後新しい製品が増えてくるとは思いますがそれまではお子様の好きな味で継続してフッ化物を応用することをおすすめします。

わからない点は担当歯科衛生士へお気軽にお声掛けください 🙂

 

フッ素にはどんな効果があるの?

こんにちは!歯科衛生士の西垣です。

定期検診の際にフッ素を塗ったり、お家でフッ素入りの歯磨き粉を使っている方も多いと思います。

しかし、具体的にフッ素は何のために行うのか、疑問に感じることもあると思います。

そこでフッ素のメリットについて今回はお話しさせていただきます^_^

フッ素を塗ることのメリット

歯質の強化

フッ素が歯に取り込まれる事で、エナメル質が強化され、酸に溶けにくい歯になります。

歯の再石灰化の促進

フッ素には、再石灰化を促進する力があり、虫歯の予防効果が見込めます。

柔らかくなった初期虫歯から、再石灰化を促すことで、元の健康の歯に修復できる可能性があります。

虫歯菌の活動の抑制

虫歯は、プラークが出す酸により徐々に歯が溶け出し、穴があくことにより、発症します。
フッ素には、この歯を溶かす原因の酸の働きを抑えて抑制する効果が見込まれます。

主にこの3つの効果があります。

こう聞くとすごく良いもののように感じますが、これだけで虫歯が治るわけではありません。

あくまで「虫歯予防」の効果があります!

また人それぞれ、虫歯のなりやすさによってフッ素の取り入れ方が異なります。

リスクの低い方でしたらフッ素入り歯磨き粉のみのご使用

リスクが中等度くらいでしたらフッ素入りの歯磨き粉に+αで、フッ素ジェルのプラスケア

リスクが高い方でしたらフッ素入り歯磨き粉に+αでフッ素洗口剤のプラスケア

などなど、、

当院では患者様一人一人に合わせた予防方法を提案させていただきますので、お家でのセルフケアに是非お役立てください☺️

そして!今月4月は、チェックアップ歯磨き粉のお得なキャンペーンもしておりますので是非この機会にフッ素を取り入れてみてはいかがですか?

キャンペーンの詳細は一つ前のブログまで

4月のキャンペーン

こんにちは☺︎

受付からお得なキャンペーンのお知らせです

4月限定で、チェックアップスタンダードとチェックアップジェルミント味2点セットで通常1290円のところ、1000円で販売させて頂きます✨

 

チェックアップスタンダードとは、

歯科専売の歯磨き粉になります!

高濃度フッ素が配合されており、虫歯予防にバッチリです

また、低発泡タイプの歯磨き粉になりますので磨きやすいのも特徴です

 

チェックアップジェルとは、

いつもの歯磨き粉と合わせて使用して頂くものです!

歯の矯正中、歯根面露出など虫歯のリスクが高い方に非常におすすめです。

使用方法としては、歯磨きの後の仕上げにジェルを塗り込むことでフッ素塗布をご自宅でもして頂けるという商品になります

 

虫歯予防に最適な組み合わせの2商品になります♩気になる方はぜひお得な4月中にお試しください

お子さんの歯の本数は足りてますか?

こんにちは、今回は生まれつき歯の本数が足りない先天性欠如についてです。

■本来あるべき永久歯のない子が増えている
3歳くらいで完成するといわれる乳歯の歯並び。乳歯がすべて生えそろうと、口の中には20本の歯が並ぶことになります。
それが6歳から12歳くらいにかけてあごの成長とともに永久歯へと生えかわり、親知らずを除くと28本の歯並びに。永久歯に生えかわるスピードには個人差があるため、人より1~2年遅くても早くても心配無用ですが、乳歯がいつまでも残っている場合は注意が必要です。
というのも乳歯は、あごの骨の中で育ってくる永久歯の歯胚(しはい/永久歯の芽)に押されるかたちで歯の根が吸収されて短くなり、やがて抜け落ちるため。つまり、いつまでも乳歯が残っているということは、乳歯の下に本来あるべき永久歯がない可能性があるわけです。このように、永久歯が生まれながらにない場合を「先天性欠如」といいます。
ヨーロッパ矯正歯科学会が2006年に調べたところ、この先天性欠如は近年増加傾向にあるという結果が出ています。
■前から2番目・5番目の永久歯が足りないケースが多い
では、どのくらいの子どもに先天性欠如があるのでしょうか。
日本小児歯科学会が2007~2008年にかけて行った全国調査「永久歯先天欠如の発生頻度に関する調査研究」をみると、歯科を受診した7歳以上の子ども1万5,544人(男子7,502名、女子8,042名)のうち、乳歯の先天性欠如があったのは75人(0.5%)、永久歯の先天性欠如があったのは1,568人(10.1%)となっています。
また、永久歯の先天性欠如は男子(9.1%)より女子(11.0%)がわずかに多く、上あごだけに欠如がある場合は2.5%、下あごだけにある場合は5.7%、上下のあご両方にある場合は1.9%。歯の種類別では、前から5番目(第2小臼歯)と前から2番目(側切歯)の欠如が多いという結果が出ています。
■放置すると歯並びが崩れる要因に
永久歯が先天的に欠如していると、大人になっても永久歯が生えるべき場所に乳歯が残ったままになります。
乳歯が残っても、咬み合わせとして機能する分には問題ありませんが、乳歯は永久歯よりエナメル質や象牙質が薄く、歯の根も短いため、残念ながらあまり長持ちはせず、二十歳前後で抜けてしまうことも少なくありません。
そして、抜けた後そのままにしていると、周辺の歯が動いたり倒れこんだりして、歯並びや咬み合わせを崩す要因となってしまうのです。それだけでなく、あごの成長に悪影響を与えたり、顎関節症などにつながったりする可能性も。また、前歯の隙間や乳歯の見た目を気にして社会生活に消極的になるなど、心理面での影響も見逃せません。
先天性欠如歯の本数は、1~2本のことが多いものの、まれに10本以上欠如する場合もあります。そうなる原因として遺伝や全身疾患、薬の副作用などが影響しているのではないかと考えられていますが、現状でははっきり解明されていません。

歯科医院でレントゲンを撮ることで乳歯の時点でも確認することが可能ですので気になる方はご相談ください。

妊婦さんの歯科検診

こんにちは歯科衛生士の伊藤です

妊娠するとホルモンや体調の変化に伴って、妊婦さんの口内環境にも変化が起こります。妊娠するとプロゲステロンやエストロゲンといった女性ホルモンが増加します。

この女性ホルモンは唾液や歯周ポケットから出てくる液体に混ざって、口の中にも侵入しますが、歯周病菌はこの女性ホルモンが大好きです。

女性ホルモンの増加によって歯周病菌の動きが活発になり、歯肉炎が起こりやすくなります。また、体内の免疫力の低下に伴い、歯肉の免疫力も低下します。さらに唾液の分泌量の低下で口の中が乾きやすくなったり、唾液の酸を中和する力が落ちて、口の中が酸性に傾きやすくなったりします。

その結果、歯茎が腫れたり出血したり虫歯になったりと様々な症状が起こってしまうのです。

妊娠中や産後の歯の問題など、気になることは遠慮せずにご相談下さい♪

 

 

くちびると舌の正しい姿勢?!

こんにちは。

歯科衛生士の華山です。

今回は前回の続きで、くちびると舌の正しい姿勢についてお話しします。

〜歯は力の釣り合ったところに並ぶ〜

歯は勝手に並んでるわけではなく、くちびる・頬・舌に挟まれていて、それぞれの力がバランスよくかかることで歯並びができます。

[くちびる]は軽く閉じている状態が正しい姿勢です。少しでも開いているのはいわゆる「ポカン口」と呼ばれる状態です。くちびるが緩んで開いていると、くちびるからの力が前歯にかからず、出っ歯になることもあります。

[舌]は、舌先がスポット(上の前歯の裏側からほんの少し後ろにある歯ぐきの膨らみ)にあり、舌全体が上顎に吸盤のようについて上がっているのが正しい姿勢です。

普段、舌先が下の前歯の裏側にあたっている場合は舌が低い位置にあります(低位舌テイイゼツ)。咀嚼する時や飲み込む時は上に上がりますが、それ以外は低位置にあると歯に対して舌の力が弱まり、頬の筋力に押されて歯が内側に傾いてしまったり、上顎の成長に影響があります。

お口ポカンの子供は舌が低位置にあります。舌が下がってる状態が続くと、上に上げる筋肉が弱くなり、喉の奥に舌が広がり気道が狭くなります。そのため呼吸しにくくなり口呼吸になっていることが多いのです。

くちびるや舌の姿勢を良くするには、よく噛んで食べる習慣が大切です。例えば舌を動かす筋肉(舌骨筋)は胸骨や肩甲骨にもつながっていて、猫背になるとそれらの筋肉に引っ張られて喉の奥に舌が下がってしまいます。

飲み込む時は舌が上に上がることで、気管を塞ぎ、食道が開きますので、それがうまくいかずむせやすくなってしまいます。

姿勢が良くなると呼吸も楽になります。口呼吸は鼻炎や喉の病気、唇の筋力が弱いということもありますが、姿勢が要因になっていることもあるのです。

歯並びは姿勢がいいから必ず綺麗に並ぶ、姿勢が悪いから必ず悪くなる、というわけではありませんが、大きな要因の一つであることは間違いありません。

いかがでしたでしょうか?

くちびるや舌の正しい位置って考えませんよね?ぜひご自身のお口の状態を知って、いつまでも健康な口腔内を目指してみませんか?

当医院では、担当制で患者様一人一人に寄り添った診療を行っております。わからないこと、不安なことがありましたら是非いらしてください♪

 

自分のお口の中、本当に見えてますか?

元気ですかー!?
歯科医師の中西です。

みなさんは、ご自分のお口の中を見ることってありますか?

「ハミガキの時に毎日見てるよ」って思った方もいらっしゃるかもしれませんが、鏡越しじゃない、こんな感じで自分のお口の中を見た事はあるでしょうか?

 

前回の吾妻先生が書かれたレントゲンと同じく、当院では基本的に全ての患者さんに、お口の中の写真を全部で14枚撮影させて頂いてます。

それは何故か!
主な理由は2つあります。

 

ひとつめは、患者さんに、自分のお口の中の現状を見て知って頂くためです。

当院では、実際に撮ったばかりのこういった写真を一緒に見ながら、どこに虫歯があるかを説明させて頂きます。

このお写真をお見せする事で、患者さんから「こんなに大きい虫歯があったんですね」「自分の口の中って、こんななんですね!」というお声をよく頂きます。

中には、この写真をご自宅の洗面所に貼って、「二度とこうはならないぞ!」と歯磨きをがんばってらっしゃる患者さんもいらっしゃいます。

 

ふたつめは、治療前と治療後で、変化を見て頂くためです。

・あの虫歯がこんなに綺麗になった
・何本もあった虫歯がここまで綺麗になった
というのを見ると、私たちはもちろん、患者さんもとても嬉しそうになさいます。

 

・自分のお口の中は今どうなってるのか
・治療後にどこがどう変わったのか
当然ですが歯は患者さんの体の一部ですので、この2点を患者さんご自分に見て知って頂くことを、私たちはとても大事に考えています。

今までなんとなく歯医者さん通いが続かなかった方は、ぜひこんな環境で歯医者さんに通ってみてはいかがでしょうか?

レントゲン撮影

こんにちは、歯科医師の吾妻です!

今日は当院ですべての患者様に行なっているデンタルX線10枚法についてお話ししたいと思います。

一般的に歯科医院さんの多くは初診時のレントゲン撮影で、パノラマX線と呼ばれる顎全体を一枚の写真で撮影することが多いです。

しかし当院ではこのようなパノラマX線ではなく、デンタルX線10枚法と呼ばれる細かく分けて撮影する方法をとっています。

それはなぜか。

それはデンタルX線という細かく撮った方法の方が、画像が鮮明で虫歯の見逃しが少ないからです。
パノラマX線は例えるなら世界地図のようなもので、デンタルX線はそれを拡大した日本地図のようなものです。
僕たちは、その地図を頼りにどこに虫歯があるのか、どの辺に神経が走行しているのかを確認しながら治療を行っています。
その地図が大きくて分かりにくい地図であれば、道に迷ってしまいます。
治療も同じで正しい地図を頼りに安心安全な治療を行うことができるのです。

以下の写真は同じ患者さんのパノラマX線を拡大したものとデンタルX線を比較したものです。
このようにパノラマでは写ってこない虫歯が、デンタルだとはっきり写ってくることが分かります。

当院ではこのように虫歯を見逃すことがないように、デンタルX線10枚法を採用しています。
虫歯があるか知りたい患者様や、少しでも質の高い医療を受けたいと考えている患者様がいましたら、ぜひ当院にお越しください。

最新機器登場✨

当院にE r.YAGレーザーが導入されました

E r.YAGレーザーの特徴は
①痛みが少ない
水を含んだ生体組織に対する蒸散能力が高く、表層にのみ反応が起こり、熱の発生が微少なため痛みが非常に少ない

②身体組織に負担が少ない
蒸散反応が照射部の表層に限定されて行われるため、他のレーザーに比べて透過光による組織深部への影響が少なくてすむ。
また、エナメル質にクラックがおこりにくく、照射用野周囲の照射エネルギー密度が低いため、周囲組織への影響はほとんどありません。

硬組織疾患
 う蝕除去
 くさび状欠損の表層除去

歯周疾患
 歯石除去
 歯肉整形
 ポケット掻爬
 フラップ手術
 
軟組織疾患
 歯肉切開、切除
 口内炎の凝固層形成
 小帯切除
 色素沈着除去

このような用途で使用できます。
ご興味ある方はぜひ担当ドクターへお問い合わせください

銀歯について

こんにちは!歯科医師の折原です。

今回は保険で使われるいわゆる銀歯のお話をします。

銀歯のデメリットは以下の5つです。

・銀歯の下が虫歯になりやすい
銀歯は金属であるため、噛む力によって徐々に変形をし、装着してから時間がたつと銀歯と歯の間に隙間が生じてしまい歯垢が溜まりやすくなりますし、そもそも銀歯自体がプラーク(歯垢)が付きやすいのです。また、見た目にも虫歯がわかりにくいので、進行して重症化しやすくなってしまいます。
神経をとってある歯に銀歯をすると痛みがないため気づかないうちにどんどん進行してしまいます。
なお、1度治療した歯がまた虫歯になってしまうことを2次カリエスと言います。銀歯は歯垢ケアが難しく、もう1度虫歯になってしまう可能性が高いです。そのため必ずいつかやり替えを必要としています。

・見た目が目立つ

銀色なので他の歯の色と違うのがすぐに分かり、治療痕がコンプレックスになってしまうこともあります。特に下の歯でも上の歯でも銀歯があったりすると笑った時に見えてしまうこともあり、銀歯で治療を行う際は、避けられない部分です。

・メタルタトゥーが出てしまうことがある
 メタルタトゥーとは、金属が錆びて溶け出し、歯ぐきに沈着してしまうことです。
お口の中は常に食べ物が入る環境にあり酸性になったりアルカリ性になったり過酷な環境下にあります。そのため銀歯は年数を追うごとにサビ、少しずつ金属が溶け出して歯ぐきの色が変わってしまうことがあります。こうなってしまうと、表面の歯茎をピーリングで剥がすほか色を戻す方法はありません

・金属アレルギーになってしまうことがある

金銀パラジウム合金で作られた銀歯を入れた場合、アレルギー症状が起きる可能性があります。
銀歯の金属イオンが溶け出すと、唾液と一緒に飲んでしまいます。結果、体内に蓄積されていくとアレルギー化する可能性があります。
今まで症状が無くても、突然金属アレルギーを発症し、皮膚炎などの症状が出てしまうことも。

・劣化しやすい
銀歯は3〜5年で劣化してしまいます。セメント自体もそうですが銀歯は凹凸ではまっているだけですので強い力をかけるとはずれてしまうこともあるのです。

メリット

・銀歯を使った治療は保険適用が可能です。
銀歯以外の素材を使うと保険適用外になってしまうのでただコストをかけたくない方にはむしろこれしかありません。
銀歯に使われる金銀パラジウム合金は丈夫な素材ではあるので、割れたり欠けたりする可能性が低いです。

以上が銀歯の細かなデメリットメリットになります。
当院は保険外にはなりますが、銀歯を使わず長期安定性、生体親和性、接着力が何よりも優れたセラミックス系の材料での治療も提案しているので詳しくもっと聞いてみたいです、興味ある方はぜひお声掛けください。