ダイレクトボンディング

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こんにちは。歯科医師の折原です。

虫歯の治療の中には様々な種類のものがあります。

その中のひとつに、ダイレクトボンディング治療(審美的ダイレクトレジン修復・ダイレクトべニア)というものがあります。

ダイレクトボンディング治療は、セラミックによる被せ物(クラウン)や詰め物(インレー)に比べて、歯を削る量を抑えることができます。
天然歯は、明るく透明感のあるエナメル質、色が濃く透明性の低い象牙質、神経や血管がある不透明な赤色の歯髄の3種類の構造が重なり合って作られています。従来の歯科用プラスチック(レジン)では、このような歯の複雑な質感を再現することが困難でした。
近年、透明感や色調が豊富に揃った審美修復用プラスチックが開発され、多数の色調を積層築盛することで、天然歯のような自然な歯を再現できるようになりました。

メリットとして

1.歯を削る量が少ない

2.自然な歯を再現できる

3.一回の治療で終えることができる

4.変色しにくい などが挙げられます。

デメリットとしては

耐久性についてはセラミックとはやはりすこし劣る

よくプラスチックを詰めると聞くことがあるかもしれませんがそのプラスチックとよく表記されるものはコンポジットレジンといって光を当てると固まる性質を持った材料になります。

今回お話しているダイレクトボンディングとは、削ってその日に詰めるいわゆる保険治療で行われる治療とは少し異なり例えば、材料の質が良く、セラミックスの成分を含んでいるため耐久性と審美性が良いです。

削ったところに詰めるということは「接着」という操作を行うわけですが、ここで大事なのはいかに唾液や血液などの水分や細菌をシャットアウトできるかです。これらは「接着」を妨げる因子になるためいかに防湿できるかがとても重要となってきます。

当院ではダイレクトボンディングを行うときは、ラバーダムといってゴムのシートを複数の歯にかけて無菌的に近い状態で治療を行います。これを行うことで単純に削って唾液などが侵入する状態で詰める作業と比較し長持ちします。

ただし、全てをこれらに適応できるわけではなく、虫歯を削ってみた大きさやその方の噛み合わせによっては直接詰める治療ではなくちきんと段階を分け型取りをして詰め物をする治療のほうがいい場合もあります。

また、これらはそれだけ時間と材料と行程をきちんと踏むため保険治療では行うことはできず自費診療となります。こちらが適応と判断した場合ご提案させて頂く場合もありますし、患者様がご希望した場合治療の一つとして行うことができます。

下は治療の一例となります。

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